『デルトラ・クエストI (6)~(8)(完結)』 エミリー ロッダ(著)
ついに完結。大どんでん返しの結末は?
ついに七つの宝石がそろった。だがデルトラのベルトは王の子がもたなければ力を発揮しない。最後の賭にでるリーフたち。迫りくる影の大王の魔手。いま真実が明らかになる。
後半は一気読みしたので、感想まとめ書き。
ちゃんと大団円なのだけど、影の大王を退けただけで、倒してない。ちょっとモヤっとする。後のシリーズで倒しにゆくのかな? あと、チャンバラ成分が少ないのも残念。でもめちゃくちゃおもしろいので続きが楽しみでならない。
(6) 魔物の洞窟
レジスタンスのデインがパーティに加わり、ジャスミンといい感じになり嫉妬するリーフがかわいい。しかしなんとジャスミンがパーティ離脱したり、盗賊に身ぐるみ剥がされてベルトも奪われたりと、相変わらず超ピンチが続く。
影の大王が偽情報を流したりと、リーフたちの心を挫こうとせこい小技を連発してるのも面白い。影の大王、マメだな(笑)
今回一番吃驚したのは、なんとか宝石は手にしたものの、デインは影の憲兵に売られてしまった所。後味悪い。
(7) いましめの谷
6巻と7巻は前後編という感じ。ちゃんとデインを救出する。
そしていつもよりクイズ多め。というか、クイズメイン。いましめの谷では、番人の名前を当てるとダイアモンドが手に入る、という勝負をすることに。
このシリーズ、地味にクイズが難しく、おっさんが読んでも、普通に間違えたり解らなかったりする。日本語がややアンフェアな感も否めない。自分がリーフだったなら、早々に死んでる。この微妙な難しさが子供にもウケるのだろうね。
そしてついに宝石が揃うも、宝石がそろったベルトをリーフがつけても何も起こらない。てっきり実はリーフが王子だと思っていたのに!
(8) 帰還
王の子はどこか、誰がスパイなのか、ハラハラドキドキが続く中、デインの正体が明らかになり、皆影の憲兵に捕まってしまい、リース一人で処刑台に乗り込む羽目になる展開が熱い。
以下完璧なネタバレ。
ジャスミンの親が誰かについては、読書メーターでネタバレを見てしまい知っていたのだが、2段がまえの驚きが待ち構えており、度肝を抜かれた。まさかあの紙が伏線だったとはね。ジャスミン女王もありなんじゃない? とワクテカしながら読むも、さらに驚きが待ち構えていた。まさかベルトにまで仕掛けがあったとは! (でも宝石は自動で勝手にはまってなかったっけ? さらに7種族集まる必要なかったのでは(笑))
やっはりリーフが王子で、みごと影の大王を追い払い目頭が熱くなる。しかしラスト、日和ったリーフが切ないわぁ(笑)
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