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第一部 完だと!?『死亡通知書 暗黒者』周浩暉(著)稲村文吾(訳)

死すべき罪人の名をネットで募り、予告殺人を繰り返す劇場型シリアルキラー〈エウメニデス〉。挑戦状を受け取った刑事・羅飛は事件を食い止めようと奔走するが……果たして命を懸けたゲームの行方は? 本国でシリーズ累計120万部突破の華文ミステリ最高峰

中華SFはよく読むので中華ミステリにトライしてみた。

中華文化、問題などには触れていないエンタメ特化作品。警察に代わり悪人を殺す犯人を果たして警察は捕まえられるか? といったもの。紹介文や帯ではミステリと謳われているが、サスペンス。誰が、というより、果たして警察は予告殺人を止められるか? のドキドキがメイン。日本ではかなりおなじみの内容なので、名前が中国語という以外、目新しい点はなかったが、エンタメとしてはなかなか高得点。人を操る犯罪方法がエグくて良い。

しかし難点も多々あり(下記 ネタバレ気味)、手放しには褒められない。総合評価はまぁまぁかな。帯には「トップレベルの華文ミステリ」とあるので、これがトップなら華文ミステリはもう読まなくて良いかな。

・文章がイマイチ。形容がチープでくどい。

・警察小説なのに、正義をほとんど感じない。(中国ゆえかも)

・エウメニデスの動機に無理がある。当時はただのチンピラだったんだから普通に殺せるでしょ。愛した女の復讐ならまだわかるけど、宣言を守るための実行とか誰も信じないよ。ただのサイコ野郎だよ。

・弾を取り出すのに岩を撃つとかムリゲーだよ。池か地面に打てよ。跳弾だよ。

・一体だれが真犯人なのかと固唾を飲んで読んでいたのに、まさかの第一部完。登場人物が真犯人じゃないのかよ。ドキドキを返せよ。

#読書感想 #読了 #ネタバレ #海外小説 #サスペンス

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