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『第三惑星用心棒 第3巻』野村亮馬(著)

本編カラー224ページ。29世紀、地球が人類の中心地ではなくなった時代。かつての紛争に投入されたロボットに対処するのもまたロボット。月面生まれの人型ロボット「エルシー」はそんな「用心棒」のひとり。今回は深海から衛星軌道まで上に下にの大仕事。

3年強ぶりの新刊! 2023年末、作者ブログでの生存報告も止まってて心配してたので余計に嬉しい。
そして内容がバイオレンスで慄く。1・2巻、わりとほのぼのしてたのに、いきなりミサイル発射されて吃驚だよ。
2話ともボリューミーで情報量が凄い。隅から隅まで大満足。4巻が待ち遠しいけど、安すぎるので値上げしてほしいな。倍でも割安なんよね。

第5話

深海8500mから戦略ミサイル打ってくるロストボーイ(迷惑兵器)に対応するお話。
ミサイルへの手慣れた対処と、エルシーが全く危機感をもたず、人間の痴話喧嘩に興味津々な様子から日常茶飯なようす。嫌な世界になっとるなぁと地味に凹む。

で、エルシーに深海8500mまで行ってこいとの司令が。
実はそれだけのスペックがあるらしい。本人も吃驚してて笑うが、タミーは本気で心配しててしんみりする。己を顧みない人型ロボットのエルシーより、鳥型改造動物のタミーのほうがよっぽど人間に近い。

ミルスペックの理由が空恐ろしいし、深海で作業(戦闘)できるどころか、負傷して帰ってこれるのがえげつない。月の本気を感じる。

バーナクル君再登場とか、イルカのポインターズがガラ悪すぎとか、事あるごとに面白すぎる。

第6話

手だけのロボットが子供を人質にとるお話。それは木星へゆく宇宙船を求めていおり、人質共々軌道エレベーターで宇宙ステーションに向かうことになるが…。

こんなの。名前はデカ。
センサーとか頭脳とかどこにあるんですやろ。

軌道エレベーター再登場。カンラ君たちも再登場なのにREX君不在!(笑)
今回は上まで登るので新鮮な気持ち。しかし、軌道エレベーター、シャトルで片道9時間かかるのか。道中めっちゃ暇そう。

今回もダミーは暴走するし、エルシーも大活躍で最高なのだが、オチがすべてを持っていったな。そういえばなんか連れてたと思ったら、まさかの中身に爆笑。人質とってまですることかな(笑)

巻末付録

おなじみの設定資料が楽しい。エルシーの先祖に笑ったが、ふと引っかかったのが以下のキャノピーの金メッキ。気にしたことなかったけど、あの黄色は金だったのね。

jaxa のページにも金とある。透けるんだ~と吃驚。金箔よりもっと薄いんだろか。どういうメリットがあるんだろか。と、謎が謎を呼ぶ。

さらに、本巻はおまけ漫画つき!
色々事の真相が明らかになる過去エピソード。
お前、プランBじゃねーか(笑) そして主人公エルシーがあるのはお前(プランA)のおかげかよ。圧倒的感謝だよ。
そして木星では、爆笑でお出迎えなのかな。最高のオチ。

#読書感想 #読了 #ネタバレ #漫画 #SF

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