『バロルの晩餐会 ハロウィンと五つの謎々』天野喜孝(絵)夢枕獏(作)
絵本なのだが、絵が天野喜孝で、さらにお話は夢枕獏というえぐいタッグ。お話は子供向けなのだが、絵と一部なぞなぞは子供向けじゃないような。
天野喜孝の絵は、鉛筆のラフ画ばかりなので、画集のような完成度はないのだけど、鉛筆の黒がホラーで良い上に、ラフでこれか…という恐ろしさが気持ち良い。ハロウィンの夜のお話に実にあってる。
あと、ボリュームが凄い。こんなに何十枚もあると思ってなかったので嬉しい限り。
夢枕獏のお話は割とオーソドックス。青い金剛石を探す旅なのだが、RPGよろしくたらい回しにされ、なぞなぞをときながら進んでゆく。絵本とはいえ、もうちょい夢枕獏カラーがほしかったかな。
しかし天野喜孝が目当てだったので満足の一冊。
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