『ゆうやけトリップ』ともひ(作)
女子中学生二人が学校帰りに住む町の心霊スポットを調査する事で仲良くなってゆくのが尊い、のだが、雨村さんは本当に存在するのか? という恐怖が根底に流れてるので、悪い意味でドキドキが止まらない。
各話の心霊スポットの謎解きはオカルトではなくミステリで、ちゃんと真相にたどり着くのだが(これもミステリとして普通に面白い)、学校の七不思議だけは、情報の断片がチラチラするだけ。そしてそれは雨村さんに当てはまるし、雨村さんは茜ちゃん以外だれとも喋ってないし…とめちゃくちゃ不穏。二人の絆が深まれば深まるほど、ラストへの恐怖も高まってゆく。
さらに舞台も怖い。昭和+尾道+BLAME! 。坂に町が延々と広がっていて、その角度と密集度がちょっとホラー。でも美しく、懐かしく、心惹かれる。画集が欲しいレベル。
このほのぼのした友情、優しい世界が続きますように、と祈りながら最新話をまつのは心臓に悪いぜ。。
単行本は、描き下ろし幕間(茜ちゃんの帰宅後)あり。ニヤニヤ度アップ!
WEB連載
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