『ホワイトコテージの殺人』マージェリー・アリンガム(著)猪俣美江子(訳)
マージェリー・アリンガムの初長編。100年前の本だが、ラストは普通に予想外で、十分今でも通用する。ラストの美しさは圧巻。アリンガムは法・正義の人でなく、善の人だなぁとしみじみ感じる。
キャンピオンシリーズではないが、若いキャンピオンだと、あのラストは難しいだろうね。
お話は、とある男が隣家で銃殺されるも、目撃者なし。関係者全員怪しいし、皆なにかを隠しているが…。という(今では)ベッタベタなやつ。
たまたま居合わせた青年の親が刑事なので、その縁で捜査を始めるも、一向に決定的証