『塩と運命の皇后』ニー・ヴォ(著)金子ゆき子(訳)
中華的古典ファンタジーの中編2つ。中華古典を現代語訳しました、で通用するレベルなのに、作者がアメリカ人でびっくりだよ。ベトナム系らしいが、ベトナムのファンタジーもこんな雰囲気なんだろうか? ルーツが気になる。
塩と運命の皇后支配されている国から一人嫁いできた皇后の過酷な人生が侍女視点から語られる。
皇后の死後、封印されていた住居をあらために来た聖職者(正しい歴史を収集する人々らしい)が、先客である老婆にであう。なんと彼女はかの皇后の元侍女で、彼女の口から真の歴史が語られてゆ