コーヒーのプロとアマの違いを生むスキル
会社員をしながら、副業でコーヒーをやっている奥田です。NO WAVE COFFEEというオンライン限定のコーヒーショップをやっています。
今日は久しぶりにコーヒーのことについて書いてみます。
僕がコーヒーにハマったのが10年前、そのあとは自分で焙煎を始めたり、愛知から東京に足繁く通ってコーヒーを飲み歩いたり
世界中のコーヒーを飲み歩いたりしました。
コーヒーのことを勉強しようと思うと、まずは淹れ方から勉強しようとする人が多いと思います。
それも間違いではないと思うんですが、個人的には(少なくとも自分にとって)おいしいコーヒーとは何かを知ることも大切な気がしています。
たとえば芸術家になろうと思ったとして、絵を描く練習をするのは大切ですが、上手な絵はなにが違うのかを勉強することも大切ですよね。
なにかすごいものを作ろうと思うとき、何がどうすごいのかがわかる審美眼みたいなものがないと、真似すら難しいと思うんです。
もっとわかりやすくいえば、美味しいものを作りたいと思う料理人が何がおいしい料理なのかわからなかったり、味オンチだと結構つらいよねっていう話です。(最初からこの例えを言えばよかったかもしれない)
それがコーヒーになると、何がおいしいコーヒーなのかを知ることになるんですが、これをするにはたくさんコーヒーの飲み比べて、ひたすらコーヒーや味の解像度を上げるしかありません。
その方法として最も良いとされているのがカッピングです。
カッピングとは、カップにコーヒーの粉を入れ、お湯で満たし、そのあと浮き上がったコーヒーを沈めて
その上澄のコーヒーをすするテイスティング方法。
いろんなコーヒーを同時にテイスティングしながら、コーヒーがそれぞれどういう味わいなのかをみていきます。
評価項目として代表的なのは、フレーバーや酸味、甘味、口当たりとかになります。
プロがやると「このコーヒーはストロベリーだ」とか「トフィーのような甘さだ」とか、ソムリエのようなコメントがたくさん飛び交います。
こうやってコーヒーの中のフレーバーを探したり、言葉でコーヒーを表現するのも、コーヒーの楽しみ方の一つだったりするので
個人的にはカッピングを習得するとよりコーヒーの楽しさの扉が開けるような気がしています。
カッピングのやり方自体はとても簡単です。
そもそも味にブレが起きにくい方法としてのカッピングなので、それもそのはず。ドリップとかだと変数が多いので、味がブレてしまうから、カッピングって方法がいいよーって言っているだけなのです。(あと器具もいらないのでラクっていうのもある)
ただそれを真似してひたすらやっていれば上手くなるかというと、それも結構微妙で。。
確かにある程度のスキルが身に付いたら、一人でやっても全く問題ない気がしますが、それまでは複数人でやって味覚を擦り合わせたり、できればプロの人と一緒にやるのが1番おすすめです。
ちなみに僕はもう10年近く前になりますが、カッピングのセミナーとかに行ってコツを習得して
そのあともコツコツ練習したり、バリスタの人たちとカッピングすることで上達しました。
セミナーは確か1万円以上しましたが、結構行く価値はあったような気がします。(多分今でも大人気)
ちなみにスターバックスだと、カッピングの代わりにフレンチプレスという抽出方法でコーヒーをテイスティングします。
新人研修にめちゃくちゃ時間をかけるのですが、その中でコーヒーテイスティングの時間は必ずフレンチプレスっていう器具を使うんです。
これはカッピングとほとんど同じ抽出方法で、コーヒーの味が1番ダイレクトにわかりやすい器具だからだと思っています。
僕も昔スタバでバイトをしていたのですが、いろんな場面でこの器具を使って飲み比べを行うので、コーヒーが苦手なパートナーも飲めるようになっていくし、味の違いもだんだんとわかっていきました。
というわけで今日は、コーヒーのプロとアマの違いを生むスキルとしてカッピングを紹介させてもらいました。
このスキル、思ったよりも相当奥深いので、これを極めるのはなかなか大変。一緒に頑張っていきましょう〜!
ではまた。
ここでサポートしていただいたお金は、すべてコーヒーの研究費に使わせていただきます。新しい生豆を購入して焙煎や抽出の研究をしたり、新しいコーヒー器具を購入してレビューしたりします。あとたまに美味しいもの食べます。笑