のぶちん
詩と呼ぶには荒削りなもの
促す声に誰も耳を貸さず 届かぬ声は謀略に掻き消されていく やがて耳を貸さなかった者は悲痛な声を上げ 促した者は泣きながら耳をふさぐ
ソムリエがワインセラーから「今日」と言う名の時のワインを取り出す ソムリエは丁寧に封を開け私のワイングラスに時を注ぎ込む 私はいつもソムリエにお願いする 時の一…
深夜零時 「今日」という世界が終わり 「今日」という世界が始まる 僕は世界の終わりと始まりを見届け眠りにつく さっきまで「今日」と呼ばれていた世界は 「昨日」とい…
2024年6月5日 22:43
促す声に誰も耳を貸さず届かぬ声は謀略に掻き消されていくやがて耳を貸さなかった者は悲痛な声を上げ促した者は泣きながら耳をふさぐ
2023年8月1日 20:32
ソムリエがワインセラーから「今日」と言う名の時のワインを取り出すソムリエは丁寧に封を開け私のワイングラスに時を注ぎ込む私はいつもソムリエにお願いする時の一雫（ひとしずく）、一瞬たりともこぼさぬようにワイングラスに時が満たされると私はゆっくりと飲み始める一口一口、時の芳醇な味を楽しみながら時のワインはその日によって味が違う時に甘く、時にほろ苦い一昨日は妻と、昨日は親友
2023年7月28日 16:50
深夜零時「今日」という世界が終わり「今日」という世界が始まる僕は世界の終わりと始まりを見届け眠りにつくさっきまで「今日」と呼ばれていた世界は「昨日」という世界に形を変えるさっきまで「明日」と呼ばれていた世界は「今日」という世界に形を変えるそしてまた新しい「明日」という未知の世界が生まれる新しい「今日」の朝を迎え僕は目覚める僕は新しい「今日」という世界を生きる「今日
