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映画 #4 「DUNE / デューン 砂の惑星」

ティモシー・シャラメが主人公を演じる小説が原作となっているSF作品。過去にも同小説を原作とした映像作品は何作か制作されているが、自分が見るのは本作が初めて。

原題だと「PART ONE」となっており、続編も気になる作品だった(放題にもパート1って入れろよ!って心のなかで突っ込んだのは内緒)。原作小説がすごく長いらしいのだが、原作も読んでみようか迷うくらいには面白い作品だった。

個人的にこれまで見てきた映画で好きだった俳優たちがかなり出演していたところも良かった。また、主演のティモシー・シャラメの中性的な美しさはDUNEの続編でも、別の作品でもまたみたいと思う。

デューンという惑星の環境だからこその作法/道具

スティルガー(ハビエル・バルデム)がポール(ティモシー・シャラメ)、レト(オスカー・アイザック)を始めとするアトレイデス家の面々と初めて会ったした際にツバをはいたシーンが特にそうだと感じたが、「ツバを吐く」という行為は現代社会を生きている我々からすると完全に相手を冒涜する行為だが、砂の惑星において、水分は何よりも貴重なもの。その環境下で体内の水分の一部であるツバを吐く=体内の水分を減らしリスクを背負うということだから、彼らなりの敬意なんだなと感じた。(まあスティルガーのあのシーンに関しては、レトたちデューンの外の人たちからしたらツバを吐く行為は冒涜に値することもわかってやっていたということも考えられるが笑)

また自然に水が生成されないデューンにおいて体内の水分を極力失わないための保水スーツなども理にかなった装備だなと感じた。

今後の作品で明かされるであろう謎

原作の前情報を何もなしで見たこともあり、自身への備忘も兼ねて今作では明かされなかった謎を整理しておく。
※というか、今作は今後のストーリーのための導入だった感じがすごくある。

ベネ・ゲセリットという組織
ポールの母、レディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)の恩師として登場したガイウス・ヘレン・モヒアム(シャーロット・ランプリング)が”教母”という立場にいる秘密結社。ポールも受け継いでいる?習得した?言葉で人を操れる能力とも関係がありそう。
劇中の世界における「帝国」を裏から操る組織であることは今作でも垣間見えたが、何を成したいのかなどは不明。また、ガイウスがポールのもとを訪ねたあと、帰り際にレディ・ジェシカに対して「道筋は示した」という意味深なセリフを残していたのもどういうことなのか気になったポイント。

ポールの能力
大きく2つあると考えていて(根源となる力はひとつなのかもしれないが)、一つはポールの母やガイウスも持っている声で人を操る能力。もう一つは予知夢のような能力。
声で人を操る能力はわかりやすい力ではあるが、そもそもなぜそのような能力(先天的のものなのか修行で身につけられる後天的なものなのかもあまりわからなかったが、少なくとも修行で能力のレベルは上げられる模様)があるのか、なぜ限られた人たちしか持っていないのか、また、(今作を見る限り)その能力を有していることはあまり表立って公表しないものである事はなぜか、は謎なまま。
また、予知夢についてはそのとおりになったり、ならなかったりしておりその差がなんなのか、またそもそもなんでポールはそういった予知夢を見るのかもわからないままだった。

皇帝(帝国)の狙い
話の上でしか出てこなかったが、今作で描かれたアトレイデス家とハルコンネン家の争いは両家の力を危惧して、互いに争わせることで力を減らしたいというのはおそらく表向きの目的で、真に目的があったのではないかと思っている。(帝国の後ろでベネ・ゲセリットが糸を引いている?もしくはその逆で皇帝が糸を引いている?などと推察)

最終更新:2021/10/16


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