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映画 #6 「エターナルズ」

MCUフェーズ4の新作。登場するヒーローも複数いる中でそれぞれのキャラクターの特徴が丁寧に描かれており、群像劇的なものだとキャラクターを覚えにくい自分でもすんなり覚えられた。

どの視点で見るか

今までのMCU作品は勧善懲悪で明確にヒーロー、ヴィランがいるストーリー展開であったが、本作はエターナルズの面々がヒーロー「的」な立ち位置で描かれているものの、どの視点で見るかによって物語の捉え方が全然違ってくるところが面白かった。

ディヴィアンツの視点
当初、ヴィラン的立ち位置として描かれていたディヴィアンツ。しかしその実、彼らも結局はセレスティアルズによって作られた存在であった。しかもその作られた時の欠陥から、放たれた星に存在するすべての生物を捕食してしまうという性質持ち。
彼らからしたら自分たちをそう作ったセレスティアルズ、(殆どは)事情を知らないままに殺しにくるエターナルズはヴィランだろう。

セレスティアルズの視点
物理的なサイズ、(おそらく)寿命、など地球人よりはるかに大きいスケールで生きているセレスティアルズ。彼らからしたら、ディヴィアンツも、エターナルズも、地球人も、善悪といった考えで分別するものですらなく、人間からした虫や微生物くらいにしか捉えていないのだろう。

エターナルズ・地球人の視点
殆どの真実を知らなかったエターナルズ・地球人にとって、エターナルズこそ地球人を守るヒーローであり、ディヴィアンツはそれを脅かすヴィランであり、真実を知る前のセレスティアルズは指導者であり、真実を知った後のセレスティアルズはヴィランだろう。

多様性のあるキャラクターたち

本作では聴覚障がい者のヒーロー、同性愛者のヒーローなど、ヒーローとしての能力外の面でも多様性のあるキャラクターたちがいたことが本作では特徴的だった。ディズニープラスで配信されているファルコン&ウィンター・ソルジャーなども含め、現実世界の色々の社会問題を反映した作品になっていた点は好きなタイプの一つなので楽しんで見れた。

最終更新:2021/11/15

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