![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45482107/rectangle_large_type_2_723153d104e3fa4173d1ce1e0628d0ed.jpg?width=800)
2月チームビルディングプログラム
本日は、コラソンの2月チームビルドプログラムを行いました。
約30人もの参加を頂きました。
①全員オニ
全員がオニの状態で、自分以外の人をタッチしにいきます。タッチされたらその場に座ります。
心と体をほぐすための、アイスブレイクの活動として取り入れました。
全員がオニという形で、すべてのメンバーに役割がある状態で活動することで、一人一人が主体性を発揮するスイッチを入れていきます。
②ガッチャンオニ
「2人組で手を繋いでいる人」「逃げる人」「オニ」の3つの役割に分かれて行います。逃げる人が、手を繋いでいる二人組の片側に「ガッチャン」と言いながら連結していきます。すると玉突きのように、反対側の人が逃げる役割に代わるという鬼ごっこです。
こちらの目的は大きく二つです。一つ目は、体を動かしながら、頭を使うこと。そして二つ目は、次のフープ回しに入っていけるように、遊びの中に手を繋ぐ仕掛けを作ることです。手を繋ぐことに対しての心理的なハードルを下げていきました。
③フープ回し
今回のメイン活動になります。年長~小2、小3~小4に学年を分けた上で、7~8人のグループで活動を行いました。ルールは簡単です。全員が円になって手を繋いだうえで、間に通したフラフープを手を離さずに一周できるタイムをどれだけ早くできるかという活動です。
この活動のポイントは大きく2つです。
①結果がタイムとして明確にわかるために、自分たちの目標設定を意識しやすいこと。
②円になって活動をするスタイルだからこそ、お互いに意見交換をしやすい環境を作れること。
ここからは活動を見ていて僕が感じたことです。
活動を通して感じたのは、年長~2年生のグループは、これまでの積み重ねがかなりできている感覚を受けました。
目標に対しての取り組み方、お互いに声をかけあう視点、お互いに意見を言っていく視点など、取り組み方を見ていて、これまでの活動が実際に表に出始めているように感じます。
幼少期から、人との関わり方や、取り組み方を意識できる環境があると、かなり効果的に作用していきますね~
高学年になっていくと、人との関わり合いを行う活動をしていく際に、相手の反応を伺ったり、仲間と一緒にあえてふざけてみたりする行動が増え始めていきます。
ちょうど3年生ぐらいからの時期を、昔から言われている「ギャングエイジ」の時期と言ったりします。大人よりも、子ども同士での関わり合いを重要視し始める発達の時期と言われています。
なのでこの時期は、その場に空気にかなり自分の行動が影響されていく時期なんですね。かなり周りの目を意識しながら、仲間たちの意見や行動に流され、あえておちゃらけた自分を出そうとしたりもします。
大人から見ると一見ふざけているように見え、「真剣に考えているの!?」と、イライラする行動が増えていく時期でもあります。しかし、これ自体は、発達の中で自然と起きる行動なので、そんなに気にすることもないんです。
この時期に子どもたちは、集団の中での人との関わり方や、仲間意識、大人を頼らずに自分たちのルールで取り組み、問題を解決していく力を身に着けていく、とってもとっても大切な時期です。
グループになると、試行錯誤をする中で、大人から見ると悪い行動や、ふざけている行動のように見えることもありますが、あくまで発達過程の一つだと見ていくと、大人も落ち着いて観察し、対処できるようになります。
むしろ、この時期は、仲間意識を気にするからこそ、一体感が生まれた時の力は想像以上に大きなものになっていきます。
なので、子どもたちが持っている力を一つの方向性に向かって発揮できるような空気づくりがとっても大切になっていきます。
上から押さえつけて叱るよりも、自分たちで目標を決めたり、時には、あえてすこしだけ煽るような声掛けをすることにより、自分たちでやってやる!という空気を作ってあげることがポイントになります。
そこまで空気ができれば、あとは、「どこまで目指せそう?」と目標を意識する声掛けをしていくだけで、前に進み続けていくことができます。
それに対して、年長児~2年生ぐらいまでの間は、大人からの承認の声掛けが大きく前に進む力に代わっていきます。
「そこの声掛けいいね!」や、「かなり良くなってきているね!」など、その時々のプラスの声掛けが、ある程度純粋にパワーに変わりやすいです。
もちろん、高学年の場合もプラスの声掛けは効果的に働いていきますが、その声掛けに合わせて、グループや集団としての環境づくりの視点を持って取り組んでいくと、よりパワーを発揮しやすくなっていきます。
今回の活動でも、自分たちの目標を意識した瞬間のパワーは非常に大きなものがありました。
その時期、その時々によって、子どもたちに対して効果的な声掛けや、環境づくりが大切になってくるなと感じています。発達の視点を持って子どもたちを見てみるとかなり面白いですよ!
また、そんな年齢に応じた発達視点の話もできる機会があると面白いかもしれませんね!
人数が多かったこともあり、僕が低学年~2年生の方を中心にみていきましたが、ある程度土台が見えてきたので、次回は高学年に対してより深く問いかけながらファシリテーションをしていければと思います。
結構、チームビルディングのプログラムは、何をするかよりも、どんな視点で見ていくか、そして介入のタイミングや、問いかけの質がポイントになっていくので、人数が増えてきたときに、どうやってやっていくのが良いかな~なんて考えています。
自分たちだけの時間を演出して、より自分たちの目標達成を意識していけるように、3年生以上の時間なんかも作っていけると面白そうですね~
また来月もお楽しみに!
曽雌りょうた
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?