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兄弟姉妹であっても一人ひとりタイプは全然違う

最近、割と多くの保護者からご相談を頂くなかで、兄弟姉妹の違いについて話が及ぶことが多いです。

「(兄弟姉妹を)足して2で割ったらちょうどいいのに(笑)」

全く同じこちらのセリフを、今週だけで3人の保護者の方から伺いました。


大人になってくると、兄弟姉妹の違いってかなり明確に分かってくるのですが、子どものうちは中々見えにくいですよね?

そういう意味で、世の中にある様々な診断って役に立つんだろうなとも感じます。個性心理学、動物占い、マヤ歴、バースデーチェーン、ストレングスファインダー、なんか他にも色々あった気がしますが、僕も一通り診断を受けたことがあります。

教育を考えるうえで、どうやって人を観ていくのか、どうやって強みを生かして生きていくのかという視点を増やしたかったんです。

あ、DNA診断なんかも受けました(笑)

あれ、かなり面白かったですよ。唾液を送るだけで、データを出してくれるんです。費用は多少かかりましたが・・・。

正直、僕は占いとか全く信じないタイプなのですが、これも使い方次第ではかなり役に立つな~という感覚です。そのまま全てを鵜呑みにするのではなく、どう生かすを考えられると良いですよね。

やっぱり最終的に大切になっていくのは、みんなそれぞれタイプがあって違う人間なんだと納得できることかなと思います。タイプと書くとなんだか正解があるようで語弊がありそうですが、本当に一人一人違うって感じです。

教育に関わらず、人との関わりって全て状況や相手によってその時々に最適解が変わっていきますよね。個人的にはそれが面白いな~とも感じているのですが。

皆さんも、もしご自分に兄弟や姉妹がいたら考えてみてほしいのですが、かなり性格が違いませんか?

勿論、似ているところもあるかとは思いますが。


僕自身を振り返ってみても、兄弟でタイプは全然違います。

僕と弟の比較を少しだけしてみたいと思います。僕には4つ下の?5つ?の弟がいます。


幼少期、僕は年長まで自然保育で過ごしました。泥にまみれながら自然の中で遊ぶのが何より楽しかったです。

それに比べ、弟は1年だけ通ったのもの、汚れるのが本当に嫌だったらしく「どろんこ嫌だ」と、速攻で公立の幼稚園に転園していました。そこで、太鼓を叩く大役を任されたりと汚れない環境で大活躍。女性の先生からも大人気だったようです。

もうこの辺から全然違いますね(笑)


小学校に上がってからの様子もかなり違います。僕は宿題を放っておいてそのまま遊びに行ってしまう。弟は家から帰ってくるとすぐに取り組み、終わってから遊びにいくタイプ。

夏休みの宿題も同じです。弟は涼しい顔して早いうちからコツコツと終わらせる。それに比べ僕は最終日までほとんど手をつけない。いつも泣きべそをかきながら、最後の2日間でやっていました。習字の宿題なんかは、始めるまでの準備が本当に面倒くさい!


中学に入るとより顕著に表れます。僕も弟も小さい頃からサッカーをしていました。週4回~5回ぐらいガッツリです。

僕はそのまま疲れて寝るタイプ。授業中はほとんど寝ていたように思います。

母親からは授業参観ですら寝ていたと笑いながら言われ、よく怒られなかったなと、逆に母親を尊敬したほどです。

提出物に関してもかなり適当でしたね。担任の先生から「提出物を出さないと内申に響いてヤバいですよ」と、留守電が入っていたほどです。

テスト前の1週間だけ一夜漬けで勉強し、音楽のペーパーテストでは、テスト中に寝てしまい、涎を垂らしながらほぼ白紙で出したこともあります。

それに対して弟の要領の良さといったら。某サッカーチームのジュニアユースに所属し、僕以上にサッカーは忙しいはずなのに、毎日の勉強時間は欠かさない。

提出物から何から完璧に仕上げていきます。その上でサッカーでも全国大会で優勝を果たすなど、よく分からないレベルでした(笑)


そして高校。僕は、電車で通うと絶対に寝すごす自信があったので、自転車で通える公立高校へ。

それに比べて弟は僕よりも偏差値の高い公立の学校へ。だいたい下は、上を超えていきますね。これはちょっと愚痴です(笑)

高校に上がり、内申点が関係無いと思いこんだ僕は、まったくテスト勉強をしなくなります。(中学でもそれほど気にしていませんでしたが笑)

そのため、いつも赤点ギリギリを滑り込みでかわす感じ。部活は割と頑張って、たまたま全国大会に出られました。

これまた弟を見ていくと、高校時代の弟はJリーグ傘下のユースに所属しながらも、コツコツと勉強をしながら学校の成績も良いという。そして、そのまま弟は好成績を取りながら、推薦で国立の大学へ入っていきました。

かたや僕は、第一志望校に合格できずそのまま浪人(なんとしてでも県を出たかったので)、塾でアルバイトをしながら中高生に勉強を教えつつ、毎日図書館で受験勉強。予備校に通わずだったので、かなり自由で楽しかったです(笑)


大学生活の過ごし方も本当に真逆。

僕は教育大学に入ったものの、色んな経験をしたい!と思い、そのまま入学後、授業をさぼって2週間東北の震災ボランティアへ。そこから無人島へ行ったり、参勤交代をしてみたいと思い立ち、兵庫県から愛知県まで歩いてみたり、自転車で九州を一周したりとかなり奔放に過ごしていました。

その分単位はかなり落としていましたね。あわや卒業が危ういところまでいっていたので、かなりピンチでしたね。なんとか最低の出席数で単位がもらえるように、大学の教授と仲良くなる作戦で乗り越えました。それでも、教員免許は幼小中高すべてとったので、最後の追い込みは結構頑張ったと思っています。

弟は大学でもサッカー一本。大学サッカーに打ち込んでいました。それでも一度だけ見せてもらった成績表は、ほとんどがSとAの高評価。本当にどういう思考回路をしているのか今でもよく分かりません。そして、そのまま大手のスポーツメーカーへ入社。その後は海外で働きたいと、独学で英語を学び、ついこの前転職をして、アメリカで働いていました。


ここまでの視点は、あくまで僕から見た弟に対しての一方的な視点です。なので、向こうから見たら全然違う見方があることと思います。


先日、気になって弟に聞いてみました。

「何をしたいの?」

そうしたところ思いもよらない答えが返ってきました。

「なんでもいい。ただ自分を高められる場所にいたい」

なるほど。本当に納得の答えでした。彼の行動原理は自分自身に対しての上昇志向だったわけですね。


だからこそ僕とは根本的に違ったんだと思います。僕の場合は、自分自身の中にある興味や関心をとことん深めていくところに行動原理がありました。

教育をもっと良くしたい

ただこの一点で、気づけば独立をしてしまったわけなので。

ここの想いについてはまたいつか。書くと長そうなので~



まとめ

何故か僕と弟の人生記録みたいになってしまいました💦

とりあえずまとめると、例え兄弟姉妹であっても、一人一人違う。

だから決まった答えに当てはめようとするのではなく、一人一人をよく観察する視点が大切。

その上でその子に合った関わり方を見つけることが大切ですね!ということが言いたかったわけです(笑)

僕が目指す教育観もまさにここに繋がります。野外教室や探究教室なんかはまさに一人一人に向き合う教育です☆彡

最終的には、自分が納得できる生き方をできるかどうか。一人一人幸せの形が違うからこそ面白いですね!

以上!また次回をお楽しみに!

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