子どもから「間違えた」と言われたときに(先日の御在所雪遊びを通じて)
先日、チャレンジクラスで御在所まで、子どもたちと雪遊びに行きました。
かなり暖かかったこともあり、雪があるかな~と心配をしていましたが、山頂にはかなりの雪が積もっており、思いっきり遊びこむことができました。
ちなみに、こちらの御在所ですが、スキー場やソリ遊びのできる場所もあるのですが、5分ぐらい山頂まで歩いていくと、ほとんど人がいない場所にたどり着くことができるので、かなりオススメです。
●かまくらをつくり
●雪のスライダーをつくり
※勢いがありすぎて、自分たちでストッパーを作っていました
●雪合戦をしたり
これだけ、クリエイティブに遊べる環境があると、こちらからの遊びの仕掛けはむしろ邪魔になってしまいますね(笑)
男女関係なく、子どもたち同士で話し合い、様々な遊びを生み出していきます。もちろん、雪をぶつけられた!や、子ども同士のいざこざは絶えないですが、それ込みで自分たちで解決しながら遊びんでいまいた。というか、僕のスタンスを知っているのか、みんな些細なことでは、呼んできません。
なので、今回ばかりは、ブログもいらないかな~と思っていました。毎回、参加者の皆様には、活動で撮った写真を閲覧できるようにしてありますので、その様子を見て頂くのが雪の雰囲気が伝わるかと・・・(活動しながらの撮影なのでかなりブレていてすみません💦)
なので、今回は活動の合間に流れてしまう、小さな一コマにスポットライトを当てて書いてみたいと思います。
雪遊びも終わり、着替えを終えて、帰るバスをまっているタイミングでの出来事でした。
子どもたちがお土産を買える時間があったんですね。
そこでの、とある男の子のお話です。
ロープウェイをのる前に、ある子がメダルを買っていました。記念になると思ったのでしょう。残りに金額を見ながら、これ買える!と意気揚々と購入をしました。
これ自体は一切問題ありません。自分のお小遣いの範囲での出来事でしたので。
しかし、その後ロープウェイを降りた後、そこに売店があったんですね。そして、多くの子はそちらでお土産を買っていました。
そのとき、その子は僕のほうに近づいてきてこんなことを言ってきたのです。
「りょうた先生、ぼく間違えてお金を使っちゃったから何も買えない…」
それを聞いてどういうことだろうと思い、よくよく話を聞いてみました。
そこで分かったことは
・みんなはお金を考えながら使っていたから、下の売店で買うお金が残っている
・自分はほしいものに一気に使ってしまい、下の売店で買うお金が残っていない
ということです。
なるほどなるほど。
そんな風に言われたとき、みなさんなら、なんて返しますか?
多分一番最初に思いつくのが
「だから言ったでしょ!よく考えて使わないといけないって!自業自得だよ。これから気をつけようね。」
という自己責任パターン。
これはこれで、一つの答えとして、悪くはないかもいかもしれません。
でも、その子のそのときの様子を見ていて感じたのは、すでに後悔をしていて、これ以上責任を押し付けるだけでは、間違えてしまったという後悔しか残らないだろうな~という点です。
なので、いかにこの体験を前向きな学びに繋げられるかが鍵になると感じました。
そのためには、まずは間違えたという気持ちを、自分自身で客観的に見れるように促してあげることがポイントかな~なんて考えていました。
そこで、こんな風に関わってみました。
「なるほどね。今、後悔をしていて間違いだったなって感じているんだ。でも、りょうた先生は、それは別に間違いじゃなかったと思うけどな~」
「え?どうして?」と驚いた表情。
「だって、そのメダルを買ったときは、自分が本当に欲しいと思って、自分で決めて買ったんでしょ?」
「うん。」
「だったら、そのときの○○にとっては、間違いじゃなかったんだよ。むしろそのときは、正しい選択をしていたんだろうね」
「なるほど、たしかに。」
「そのときの気持ちも自分にとっては正しいし、今後悔をしている気持ちも自分の気持ちだし、りょうた先生は、どちらが間違っているというわけではないと思うけどな~」
「たしかに、そうかもしれない。」
「でしょ。その上で、両方見たうえで、これから同じ場面が出てきたときに、次はどう考えるかに繋げていけるならいい学びになったんじゃない?」
「なるほど~」
なんて言いながら歩いていきました(笑)
失敗をしてしまったという感覚を持つと、すべてが間違っていたと勘違いをしてしまう子が多いんじゃないかと思います。特に、それで大人から怒られないかと心配をして、余計落ち込むみたいな。
でも、大事なのは、その体験をいかに次の学びに変えるかだと思っています。
あくまで、今回のかかわり方は、僕がそのときに判断をした一例です。そのときの状況によって、色んなかかわりがあるとは思うので、何かの参考ぐらいになればいいなと思います。
でも、こんな風に、日常の一コマの中に、大きな学びのチャンスが隠れていることって結構たくさんあるんじゃないかなと思っています。
ついつい、子どもたちの小さな困りごとを見ると、「お、良い学びのチャンスかも!」なんて感じてしまうあたり、職業病かもしれませんが(笑)
勿論、時と場合、状況やタイミングにもよりますけどね~
そんな風に、子どもたちの日常に目を向けてみると結構面白いですよ(^^♪
以上、全然雪遊びとは関係のないブログでした(笑)
曽雌
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