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世界が違って見える朝

保育士という仕事は、
言わずと知れた、子どもと一緒にいる仕事。
ということは、私はここ数年、
お休みを除いた全ての日に子どもに会う生活をしているわけです。年間200日以上は子どもに囲まれてるってこと!!

なんなら休日も自主企画で親子とイベントをしたりもするので、もう少し増えるかもしれません。

さらに言えば、親子に関わることのことはライフワークなので、
読む本も親子関係が多いし、
目につく情報も親子に関することが多い。
仕事から離れても、親子の環境やら保育環境について常に考えている(というと私が勤勉に聞こえますが、世の中の多くの保育士は私以上にクラスのこと、行事のことを考えて実行して残業してます)。

だから、子どもが出来ても、
スタンスはある程度出来ているし、心構えも出来ているし、そんなには変化ないんじゃないかなって思っていました。

ところが!!

正直申し上げますと、
「他人事」にしていた物事の多さに驚きました。妊娠発覚2日目の朝。
エレベーターが無い問題。
子どもが朝のラッシュに乗ったら文句言われる問題。
ベビーカー折りたため問題。
そして世間の目。

全部当然「知っていた」ことなのに、
色を変えて目の前に現れたんです。

これが自分ごとになるってことかいな!!

更に、流産や死産、出生前検査。
発達障害の子どもたち、身体障害の子どもたち。
生まれてから発症する病気に、
交通事故に、保育園事故などなど。

普通の妊婦さんは知らない細かいことを「知っている」からこそ余計に、
数えだしたらキリがないくらいたくさんのことが、
「リアルに」なった。

今までの私が無責任だったかと言えば、
そういうわけでもないんだと思う。
いくら考えても、想像しても、
「自分の中に心配すべき他人が発生している」という状況はにはなれないから。

子どもがいるという状況は、
目の前の世界を変えるのに十分な力を持っているということなんだろう。
これは最早遺伝子レベルの、
もっと生き物に近い、本能的なお話。

改めて、世の親という人たちを尊敬すると同時に、
都会での子育てについて見つめ直す日々になりそうです。

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#妊娠初期 #子ども #親子 #子育て

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