「誰もが高等教育を受ける権利」は必要か?

最近は活字が読めず、タイトルを読むのが精一杯という方も増えているので誤解のないよう結論を先に述べることにする。

大学には行くべきだと思うし、誰もが大学に行く権利は必要である。

しかし、一般のその言説は少しピントがずれていると思う。
そも、日本の学生のうち高等教育を受けたい、より高度な勉強がしたいと思っている人が何割いるのだろうか。

少しくらいはみんな行くから、高卒とは待遇が違うから、まだ就職したくないから、ステータスが欲しいからという気持ちがある人が殆どだと思う。

奨学金を借りて借金返済に喘ぐ人は多い。
「これが高等教育を受けた罰だ」
「貧乏人は大学に行くなということか」
そう言う人も少なくない。

しかし、誰もが高卒で生活に十分な収入が得られる仕事に就ける状況であったら、みんな働きながらも充実していて就職したくないと思う人が殆どいない状況であったら、大学進学率は下がるのではないかと考えている。(先に言っておくとこれは私の感想です。)

そんな社会になることが出来たら、なあなあで大学に行く人は相当数減り、金銭を気にせず勉強に勤しみたいという人だけが大学に通うことになるだろう。
そうなれば高等教育の質も格段に高まるだろうし大学院に進む人の質はさらに高まるだろう。

日本はもう一度技術先進国としての栄誉を取り戻すべきだと思う。

まあ、日本が経済的に良くなることなど少なくとも40年ほどは有りえないだろうし私立大学が収入減でつぶれるなど理想論でしかないが

要するに世間は高等教育を欲しているわけではなく収入に不安のない生活がしたいのだろうと考えている。

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