カチカチみかんケーキ
昨日、惜しくもケーキを買うことができなかった。
どーしてもケーキが食べたいので作ることにした。
ケーキはよく作る。
昔よく「子どものくせに…」と言われたのだが、ケーキが苦手だった。
自分でもよく分からないが、スポンジの甘さと生クリームの甘さ、脂っぽさが受け入れられなかった。
家では食べなくてもよかった。むしろ誕生日などのイベントにケーキを用意しなくていいという安上がりな子どもだ。
(にも関わらず、4か5か6歳?の頃の誕生日当日にプリキュアのケーキが用意できないと言われて泣いてワガママを言った記憶はある。仕方なく体調不良の母が自転車で買いに行ってくれたことは忘れない。ちなみにそのケーキも食べられなかった。なんて娘だ。)
ただ、保育園や子供会のイベントで出てくるケーキがなかなか食べられなかった。「え、ケーキ残すん」という空気がとても辛かった。
今では食べられるようになった。そんなには食べられないけど。美味しいと感じるようにはなった。
ただ良い生クリーム(動物性の脂肪分が多いやつ)は苦手なので、家で植物性の生クリームを買って作るのがいいのだ。砂糖の量も減らせるし。
というわけでスポンジを焼くところから始めた。
といっても混ぜて焼くだけだ。簡単。
砂糖と卵を混ぜて小麦粉を入れて、最後にサラダ油を入れた。
この卵の値段が高騰している時代に、卵を3つも使って作るのだった…。
バターを使わずにサラダ油を使う方が、スポンジがさらっとした仕上がりになる。
作り始めて牛乳や豆乳がないことに気がついた。まぁ無くてもいいやと思った。あった方が生地がしっとりするのだけど。
材料を混ぜてケーキ型に生地を流し込む。
そしてオーブンに突っ込めばいいのだ。
生地の様子を見つつ、クリームを泡立てる。
しかし、何度オーブを見ても生地が膨らまない。
そうこうしているうちに時間が経ち、そのまま焼けてしまったのだ。
まぁ少しは膨らんだかな〜といったスポンジが出来上がる。
フワフワではない。
フワフワにならなかった原因は分かっている。卵の泡立てが足りなかったのだ。
卵黄と白身に分けて、白身でメレンゲを作れば膨らみやすい。
シフォンケーキなどのフワプルなやつはそうする必要がある。
今回はスポンジケーキだし、いっか!と全立て(卵黄と白身を分けずに)混ぜた。
他の材料も雑に入れてしまって、カチカチなスポンジケーキが出来上がったのだ…。
これだからお菓子作りは苦手なのだ。
いや、好き。楽しいから!
けど、しっかりと計量しないといけないし作り方を守らなければ成功しない。
ご飯系だと割と目分量でも後から修正がきいたり、他にアレンジできるから適当でもいいのだ。
ズボラな私には、お菓子作りは向いていないのかもしれない…。
だがしかし!まだ失敗はしていない…!
クリームがあるではないか!
粗熱を冷ましたスポンジを2頭分し、シロップをかけてしっとりさせる。
このシロップは間に挟むミカンの缶詰の汁だ。使えるのだ。
その上にクリームを塗る。上に生地を置くのだからここは適当。
そして今回のフルーツのミカンを乗せる。
私が家で作るケーキはいつも缶詰のミカン。たまにイチゴ。
ミカンの酸味が甘いクリームとスポンジに合うのだ。
単に缶詰の中でミカンが安いからってのもあるけどね…w
ミカンの上にもクリームをさらにかけて、もう1つのスポンジで蓋をする。
そしてできるだけキレイにしたいなぁ〜と思いながらクリームでケーキをコーティングしていく。
だが、所詮家で食べるだけ。と思ってしまって、割と適当だったりする。
完成。
今回はかーなり適当である。
スポンジケーキがうまくできないと毎回クリームの工程が雑になる。
これを冷蔵庫で寝かせる。
すると、カチカチだったスポンジはシロップやクリーム、ミカンから水分を吸収して、柔らかくなるのだ。
なので食べてみると結構柔らかくて美味しいのだ。
味もおいしかった。よかった。
念願のケーキが食べれてよかった。
次はもう少しうまく作りたいと思うのだった。
おしまい。
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