見出し画像

【教育】きのくに子どもの村学園の自由な子どもたち~自己決定と個性が切り拓くミライ☆

こんにちは。のあよなパパ@noahjonahpapaです。

まずは子どもをしあわせにしよう、すべてはそのあとに続く。

今回は、教育について書きます。うちの子供達が卒業した「きのくに子どもの村学園」を紹介します。

きのくに子どもの村学園設立の背景(日本の学校教育)

日本では、いじめ・不登校などの諸問題があり=子どもの心理=自己否定感情をもった不自由な子どもが多くいます。
その原因として、機能不全家族・家庭の問題もありますが、
学校の問題として、
「大人がすべてを決める教師中心主義。」
「個人差や一人ひとりの興味などをほとんど無視する画一主義。」
「知識や徳目の伝達を目的とする書物中心主義。」があります。

それに対し、教育の改革に一石を投じたいと、文部科学省認可の学校法人「きのくに子どもの村学園」が設立されました。

「教師中心主義から、子どもの自発性・興味・好奇心の尊重へ。」
「画一主義から、子どもの個性の重視と学習の多様化へ。」
「書物中心主義から、体験を通して考える態度と能力の育成へ。」

教育理念・教育方針

入学当初の南アルプス子どもの村小学校には、5つのプロジェクトがありました。クラフトセンター(建築・木工)、むかしたんけんくらぶ(布・養蚕)、おいしいものをつくる会(料理・農業)、劇団みなみ座(劇・表現)、アート&クラフト(おもちゃづくり・木工・園芸)

<プロジェクト>
授業の大半は「プロジェクト」と呼ばれる完全な縦割りのクラスでおこなわれます。各クラスにはプロジェクトの活動テーマがあります。そして、子ども自身が入りたいクラスを選びます。毎年、活動テーマや友達や大人の顔を見て、子どもたちは真剣に考えます。そうしていろいろな年齢の子どもたちが集まって、協力して活動を進めます。プロジェクトは教科学習の寄せ集めではありません。教科を学ぶために活動するのではなく、それ自体が活動の目的 となるものです。
子どもの村の3つの原則、「自己決定」「個性尊重」「体験学習」が調和的に実行される学習形態で、有名な教育学者デューイが提唱した「活動的な仕事」にあたります。

<基礎学習>
学習の題材や教材に抽象的なものも入ってきます。そのため体験学習の比率は少なくなりますが、個性化と自己決定の原則は貫かれています。
具体的には、プロジェクトの中で生じた問題を解決するための資料を収集したり、関連教科の学習をしたり、いわゆる読み書き算のような基礎技術を習得したりします。「ことば」「かず」と呼ばれています。 また、1年生から英語の授業があります。

<自由選択>
グループで、あるいは集団でおこなわれる活動が多いのが特徴です。具体的には、合唱、アトリエ、工作、クッキング、ダンス、野球など、体育や図 画工作、音楽に関するものが多くなっています。学期ごとに1週間に3つの自由選択の時間があります。

<ミーティング>
週1回の全校ミーティングのほかに、クラスや寮でもたくさんのミーティングがあります。クラスの活動や困ったこと、パーティーなど楽しい計画などもみんなで話し合います。子どもも大人もおなじ一票です。

ミーティングは自由学校の成否を左右するカギです。

教育目標・自由な子ども

ジョン・デューイは「為すことによって学ぶ」という標語によって知られるように、子どもが好奇心に駆られ、知恵を働かせて、人間生活の基本的な問題に取り組んで創造的に考える力を伸ばす教育を提唱しました。

A・S・ニールは、子どもたちが心の深層にある不安、緊張、自己否定感などから解放され、自分自身の生き方をきずくのを援助するためにサマーヒルという自由な学校を設立しました。

ジョン・エッヘンヘッドは、ニイルの思想と実践を丸ごと飲み込んで、しかもそこにジョン・デューイの経験主義の教育思想を取り込み、仕事と遊びと学習を統合した素敵な学校を頑固に守り続けました。

きのくに子どもの村学園は、この三人の思想と実践から刺激を受け、これを基本理念として生まれた学校です。

教育内容に惚れて転校入学

自由とは、子どもが自分勝手にやりたい放題という意味ではありません。不自由からの解放。感情・知性・人間関係において、何か・誰かに縛られた不自由から解放された状態が自由です。

きのくにでは、自由な子ども=自分自身を大切にして、自分の頭で考え、積極的に行動し、そして他の人たちと触れ合って楽しく生きてほしい、と考え実践されています。

これこそグローバルスタンダードであり、理想の教育だと感じました。3.11以降、民主主義国家らしからぬ日本社会の問題(お上主義、他人任せ、自己主張・議論できないなど)が表面化し、危機感を抱いていました。時の政権によって公立学校の支配・洗脳は簡単にできてしまいます。

自分の頭で考え、積極的に行動・ディスカッションし、そして他の人たちと触れ合って楽しく生きてほしい。それが民主主義的だし、未来ある子ども達が何より重要、この学校がイイと考えました。学校見学で、キラキラ輝きながら、楽しそうに授業を受ける小学生の姿を見てさらに惚れました。

うちの子供達は、南アルプス子どもの村小中学校に小学校低学年から入学し中学を卒業しました。ちなみに、各地に5つの小中学校と1つの高専があります(和歌山県、山梨県、福井県、北九州、長崎県)イギリスにも。
ここを卒業・学ぶことができて良かったなって今でも思います。

教育のバイブル「親業」

入学後の保護者オリエンテーションにて。

入寮する子どものホームシック対策で、電話のやりとりを先生ふたりがロールプレイ。入寮の子供から親への電話のところで、「勝負なし法」という言葉を先生からきいて嬉しかったのを覚えています。「親業」にある心理スキルのひとつです。

「親業」は、教会でチャーチ&ホームスクーリングの勉強をしていた頃から使っている教育のバイブル・教科書です。

メディア掲載、ベネッセ教育総合研究所

いくつもメディア掲載がある中で、Benesseベネッセ教育総合研究所の動画と記事を紹介します。

シリーズ「未来の学校」第2回【前編】 きのくに子どもの村学園の『自由』な子どもたち

未来を生きる子どもたちは何をどう学ぶべきなのか、
そこで大きな役割を果たす学校はどうあるべきなのか、
「未来」といっても決して空想や夢物語ではない、実はもう始まっている先端的な意味での未来の学校を探訪します。

オオタヴィンさんの映画「夢見る小学校」

最後に、オオタヴィンさんの映画を紹介します。

画像1

テストがない、宿題がない、教科書がない、「先生」がいない。
自由がある、笑顔がある、愛がある。
全国に5校まで広がった自由教育学校「きのくに子どもの村学園」。
ここにあるのは、教育の原点、「本来あるべき普通の学校」の姿です。
日本でもっとも楽しい学校、といわれています。
キラキラ輝きながら、楽しそうに授業を受ける小学生、中学生の姿を見た事がありますか?
それは、うれしい衝撃の風景です。
学ぶという行為は、こんなにワクワクする事なんですね。
子どもたちは自分がやりたいプロジェクトを選び、自ら課題を設定し、考える力を身につけます。他人と比較されず、成績の序列が無いこの学校には、いわゆる「発達障害・多動症」のレッテルもありません。
”学校教育”に対する認識が、180度変わる映画体験です。

画像2

今後、AI技術は、加速度的に進歩していきます。自己肯定感にあふれ、人間力に満ちた子どもたちは、AI時代を生き抜く光を放っています。子どもの村学園を見学した脳科学者の茂木健一郎さんは「ここは、ミライの学校だ!」と驚きました。AI時代を見据えたミライの学校のヒントを、どうぞ、この学校から見つけてください。

山梨県の「南アルプス子どもの村学園」には、小・中学生合わせて約200人が在籍しています。子どもたちの笑顔があふれる教育現場に、全国700箇所で上映中「いただきます」シリーズのオオタヴィン監督が、1年間密着しました。

茂木健一郎さんをはじめ、子どもの村学園にお子さんを通学させている作家の高橋源一郎さん、子どもの村学園の卒業生を大学のゼミ教えた文化人類学者の辻信一さんが、ゲスト出演します。

卒業生の息子と一緒にシネスイッチ銀座に観にいきました。

自分のままでいいんだよ。ひとりひとりの個性を大切にした子どもファーストな3つの学校が登場。わくわくがとまらない。 【夢みる小学校】 dreaming-school.com ミライの「公教育」がここにある。希望あふれる”教育変革ドキュメンタリー”。

Posted by Kentaroh Takeuchi on Saturday, February 12, 2022


この記事が参加している募集

#最近の学び

181,685件

もし、私の文章に興味をもっていただけたらサポートお願いいたします。いただいたサポートは活動費として大切に使わせていただきます。よろしくお願いいたします。