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不登校エッセイ#5 それは「お腹が痛い」から始まった

「お腹が痛い」


中学1年のゴールデンウイーク明け。

娘が腹痛を訴えて学校を休むようになった。

「また?」

「......」

「病院行く?」

布団にもぐって何も言わない。

サボりなんじゃないの?

イライラしながら学校に休みの連絡を入れる。

「明日は学校行きなさいよ」

私は娘の身体より、学校を休むことを心配していた。

不登校に全く理解がなかった私


子どもが学校に行かなくなるなんて想像もしていなかった。

もっと真剣に
子どもに向き合っていればよかった。

もっと真剣に
子どもに寄り添ってあげればよかった。

私はどんどん娘を追い詰めてしまった。

どんなに後悔しても過去には戻れない。

「お腹が痛い」

もし、そうやって訴えるお子さんがいたら。

どうか何も言わずに休ませてあげて欲しい。

無理やり学校に行かせようとして
不登校をこじらせてしまった私。

どうか同じ道を歩まないで欲しいと願う。


#創作大賞2024 #エッセイ部門 #不登校エッセイ

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