不登校エッセイ#5 それは「お腹が痛い」から始まった
「お腹が痛い」
中学1年のゴールデンウイーク明け。
娘が腹痛を訴えて学校を休むようになった。
「また?」
「......」
「病院行く?」
布団にもぐって何も言わない。
サボりなんじゃないの?
イライラしながら学校に休みの連絡を入れる。
「明日は学校行きなさいよ」
私は娘の身体より、学校を休むことを心配していた。
不登校に全く理解がなかった私
子どもが学校に行かなくなるなんて想像もしていなかった。
もっと真剣に
子どもに向き合っていればよかった。
もっと真剣に
子どもに寄り添ってあげればよかった。
私はどんどん娘を追い詰めてしまった。
どんなに後悔しても過去には戻れない。
「お腹が痛い」
もし、そうやって訴えるお子さんがいたら。
どうか何も言わずに休ませてあげて欲しい。
無理やり学校に行かせようとして
不登校をこじらせてしまった私。
どうか同じ道を歩まないで欲しいと願う。
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