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米国の金融政策の行方がわかる!「FedWatchツール」について
米国の金融政策は、
米国だけでなく世界経済に大きな影響を与えます。
金融の世界では、
常に未来を予測しよういう試みがなされていますが、
中でも、米国の金融政策の行方を予測することは非常に重要です。
この記事では、
金融市場の参加者が米国の金融政策をどのように予測しているかが分かる
「FedWatchツール」を紹介していきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1707543311400-96dgCV7TvI.png?width=800)
FedWatchツールとは?
まず、FedWatchツールが何であるかを簡単に説明します。
これは米国の連邦準備制度(通称Fed)の
政策金利決定に関する市場参加者の見方を分析する
オンラインツールです。
具体的には、先物市場のデータを基にして、
Fedが政策金利をどのように設定するかについて、
市場の見通しを「確率」で表現しています。
シカゴ商品取引所(CME Group)が提供していますので、
データとしての信頼性は高いと言えます。
具体的な使い方
サイトのリンクをクリックすると以下のような画面に飛びます。
https://www.cmegroup.com/ja/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html
米国のサイトですが、完全に日本語対応してくれていますので
安心です
![](https://assets.st-note.com/img/1707477708944-eBPZoAPePj.png?width=800)
スクロールすると棒グラフが現れます。
上段にFOMCの開催月があり、
開催月毎の政策金利の確率が棒グラフになっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1707433585880-HeKd7U56bj.png?width=800)
少し見にくいですが、
上記の場合ですと
2024年6月12日のFOMCでの政策金利の予測が
確率として表示されています。
最も高いのは、4.75ー5.00%でその確率は51.1%ということになります
![](https://assets.st-note.com/img/1707433614135-TOWCwSYPRy.png?width=800)
現時点の予測確率だけでなく、
1日前、1週間前、1ヶ月間の予測確率も表示されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1707433645119-7NrHbgeOfs.png?width=800)
左のProbabilitiesをクリックすると、
向こう1年間のFOMCごとの
政策金利の予測確率を一覧で見ることができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1707478172261-XPw9pYQaEs.png?width=800)
拡大すると以下の通りです。
薄いブルーが予測確率の高い金利帯になります。
2025年3月に向かって、
政策金利が緩やかに下がっていくことを
市場は織り込んでいますね。
![](https://assets.st-note.com/img/1707433674102-xxL3Buq8a9.png?width=800)
市場参加者の見方だけでなく、
FRBメンバーの政策金利の予想である
ドットチャートも見ることができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1707433726085-3cHRYPW0K7.png)
ドットチャートを数値化したのものです。
FedWatchツールの活用方法
FedWatchツールの活用方法は多岐にわたります。
金融アナリストや投資家は、
このツールを使って、将来の金融政策の方向性に関するヒントを得ることができます。
また、金融政策に敏感な企業は、
資金調達計画や投資戦略を立てる際の参考にすることが可能です。
さらに、一般の投資家も、自身のポートフォリオ管理に役立てることができます。
さいごに
FedWatchツールは、
金融市場の未来を読み解く上で欠かせないツールです。
市場の期待を理解することで、
より賢明な投資判断が可能となりますので
ぜひとも、FedWatchツールを是非ともご活用ください。
おまけ
元日経記者の後藤達也氏は、
自身のブログ記事でこのFedWatcherツールを
綺麗にビジュアライズしています。
私もマネしてやってみましたが、
エクセルで簡単にできました!
(ヒートマップは条件付き書式設定を使っています)
![](https://assets.st-note.com/img/1707478569632-FYOqf6bDyb.png?width=800)
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