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【まだ追いつける】既刊5巻以内のおすすめ漫画5選(2021年7月時点)


人口の9割が『既刊数10巻超えると追う気無くす』側の人間だと思っている。
僕のような重度の人間は5巻超えるとそれなりの覚悟が必要になってくる。
(ただし、完結済みの漫画はこの限りではない)

そんな悩める同士に向けて、2021年7月2日時点で既刊数が5巻以内を条件に、おすすめの5作品を紹介したい。

おかえりアリス/押見修造

既刊2巻。
と、まだまだ射程内の本作は"性春"モノ。

亀川洋平は幼なじみの室田慧(男)と高校で再会を果たす。
しかし、再会した彼は女の子の姿で———

といったお話なのだが、とにかく思春期のモヤモヤを感じさせる描写がえげつなく上手い。

慧ちゃんの大胆な行動には、男と分かっていてもドキドキさせられる。

目と鼻の先に女の子がいるシーンなんかでは実際に女子高生の匂いを自分が感じとってるかのような錯覚を起こす。錯覚というかほんとに匂ってくる。

個人的に押見修造作品の最高傑作になるのではと予感している。


大ダーク/林田球

既刊3巻。
全宇宙の嫌われ者「4匹の害悪」を中心とするSFコメディ?冒険譚?

と、あらすじを書こうとしたが全く言葉で表現できない。
まだ物語の全貌が明らかになっていない事もあってか、「どんな漫画?」と聞かれても即答できない。

ただ一つ分かっていることがある。これは"ドロヘドロ"を描いた作者の新作であるということ。
それはまだ混沌の中。それが…"大ダーク"…!

(要約:ドロヘドロ好きな方はマスト)

推しの子/赤坂アカ✖️横槍メンゴ

既刊4巻。
死んだら推しのアイドルの子供に転生していた。

という掴みから一気に引き込まれる作品。
すごいのはこの掴みから、更に一転して物語序盤からフルスロットルで展開していくこと。
また、復讐やサスペンス、アイドル/女優としての成長といった様々な要素が絡んでおり、先の読めない作品である。

ジャンプ+にて1話から最新話まで初回無料で読めちまうので是非。

チ。―地球の運動について―/魚豊

既刊4巻。
15世紀のヨーロッパ、異端思想とされた"地動説"に命をかける人々の話。
地道説の研究がバレたら異端者として拷問、処刑されてしまう時代。
それでもなお、自分の正しいと思う信念を貫き通す美学がこの作品には描かれている。
どの時代の人間にとっても永遠のテーマである「正しさ」について正面切って向き合った本作は、間違いなく今一番胸が熱くなる漫画である。

天国大魔境/石黒正数

既刊5巻。

未曾有の大災害から15年が経った世界。
荒廃した世界を舞台とした本作は、二つの観点から描かれている。
一つは災害後の日本を旅するマルとキルコの外の世界での話。
もう一つは外界から隔離された施設で暮らす少年少女の話。
この異なる二つの世界が交互に展開していくが、いずれも世界観の描写が秀逸でSF的というか大友克洋イズムを感じさせる重厚さが魅力的な一作。



以上。
5作品共、まだまだ連載中の為気になったらお早めに。
手を出せなくなる前に、是非。

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