見出し画像

恋人だからこそ適切な距離感が大事だと思う

人間関係で難しいのは、相手も自分の苦し組まないような距離感を保つことだと思う。
とくに恋愛関係の相手には、一定の距離感を保てるかどうかが、長く続く秘訣の一つじゃないかと思っている。

一昔前に Twitterで人気が出て書籍を出版した、ある夫婦のコミックエッセイをチラ読みしたことがあるけど、その夫婦は程よく相手に干渉せず、同じ屋根の下に住んでいても個人で好きなことをやり、家事なども自分の得意なことをやり相手に押し付けず、感謝の気持を口に出して伝えている、ということが書かれており、なんだか気の合う友達関係のような夫婦だなと思った印象がある。
友達というのはいつも会う必要もないし、長年会ってなくても再開したときはついこの間会ったばかりのように打ち解けられるし、相手のことを必要以上に干渉しないし、自然と気持ちのいい距離感を保つことができていると思うのだ。
そんな友達のような距離感で恋人に対して接することができれば、ストレスは少なくなんじゃないかと思っている。

恋人になるとどうしても依存度が上がったり、嫉妬したり束縛したり、その他醜い感情が湧き出てきやすくなる。
むかし昔の彼氏に対しては、そんな醜いドロドロシた感情にまみれていて、「自分は彼氏がいても冷静に接することができると思っていたのに、意外とそんなことはなかった。むしろこんなに束縛や嫉妬の感情に振り回されるなんて」と、自分の醜い部分を発見したからこそ、今度はその部分を遠ざけるためにも意識して自分から距離感を保たなければならぬ、と思ったほどだ。
友達と違って厄介なのは、恋人とは身体の関係があること。
身体を重ねると気持ちの面でもつながりが強くなるから、よけいに感情的になりやすい。
普段隠している自分がさらけ出される感じなので、それを受け入れてくれたことの喜びとか、相手の秘密の部分を自分にだけ見せてくれたというような特別感があるので、その分心の振り幅が広くなる。
身体を許したことが気持ちも許したようになって、冷静な自分を維持できなくなって、醜い部分も晒してしまうのではないか、と自分では考えている。
相手が特別だからこそ、深いつながりができたからこそ、相手と近づきすぎて、近づきすぎたからこそ余計なものまで見えて・見せたりして、関係がごちゃごちゃとなっていくんじゃないか、と思ってる。
だからこそ、近づきすぎないように、距離感を間違わないように、自分を監視する必要があるんじゃないか。

たしかにそれは難しいし、監視する必要もないかもしれない。
でもそれで良好な関係を続けられるのなら、せめて自分だけでも冷静にいられるのなら、感情に任せて突進して心が不安定になるよりはマシなんじゃないか、と思っている。
気のおけない仲だからこそ、身近にいる仲だからこそ、尊敬と礼儀を忘れないために距離感は必要なんじゃないかと思う。

僕の恋はまだ始まったばかりだし、そんなに関係は進んでないけれど、だからこそ依存したり束縛したり傷つけ合ったりしないように、今から距離感について考えておこうと思って、自分のためにもなんとなくまとめてみた。
それでもやっぱり身体を合わせる前と後では変わってくるんだろうな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?