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柳生先生の授業で、ある事を困っている方へ

対象読者

この記事を見てくださった方の中には、柳生先生の授業を聞いていて、なんでそこが回答の根拠と分かって線を引くのだろう?と、疑問に思ってる方もいらっしゃるのではないでしょうか。先生がポイントの説明を求めるとよくおっしゃるものです。

今回はそのような方々に、いくつかある内の一つの解決策をご紹介したいと思います。

注意点 

まずこの記事を読む前に基本的な読解の方法論を扱っている参考書を必ずやっておいてください。例を挙げると池上の短文からはじめる現代文読解やゼロから覚醒フレームで読み解く現代文などです。


もしまだやっていない方がいらっしゃいましたら、まずはそちらに取り組んでください。今回あげる解決策はそれらの参考書をやってる事を前提に述べており、解決策の中では読解の方法論で扱っている事は含まれていないからです。

解決策

今この疑問を持っている方々の殆どが同内容の言い換えに気づけていない事が原因だと思いますので、今回はその点を補強する参考書を紹介したい思います。それが木村哲也先生のはじめての入試現代文とはじめての次の入試現代文です。
※一応他にもあるのですが自分の記事を読んでくださる方は共通テストのみの方が多く、出来るだけ負担を減らすためにこの本を紹介させてもらいます。

この参考書のすべてをやるのではなく、読みつなぎという所をみてほしいのです。この考え方が今回の解決策になり、読みつなぎを習得すれは同内容の言い換え表現にはかなり強くなります。読みつなぎというのは同じ内容、似た内容、同じ構造の箇所へつなぐというものです。この考え方は得意な人は無意識にできており、苦手な方がなかなか出来ていない考え方の一つだと思っています。これだけだといまいち何の事かわからないと思いますので具体例として参考書から引用させてもらいます。

1.似た内容への読みつなぎ
傍線部 文様透は芽をだした
       ||
    文様となって現れて来た。

2.似た内容かつ同じ構造への読みつなぎ
傍線部 アーラヤ織の考え方
       ||
    何者かが全てものに通底して存在する
    いう思想

このように同じ内容、似た内容、同じ構造に着目することで、解答の根拠(この場合は同内容の言い換え)を特定することができます。この考え方を身につけておけば、柳生先生の授業を受けていてポイントの説明を求めた時に、なんでここが解答の根拠とわかるのだろう?という疑問はなくなります。あまり勧められませんが書店で立ち読みするだけでもモヤモヤしていたものがかなりスッキリすると思います。もっと練習したいという方はこの三つの考え方と読解の方法論で扱ったことを念頭に置きながら現代文の基礎問題精巧に取り組んでもらうといいと思います。

基礎問題精巧では文同士の関係が丁寧に解説されているので良質な練習ができると思います。
基礎的な読解の方法論の参考書とこの読みつなぎという考え方で解答の根拠は殆ど求める事ができます。これらのこと以外で解答の根拠を求める場合は、柳生先生が丁寧に説明してくださるので心配する必要はありません。

それでも解決しない方へ

これでも解決しない方は、先生がなんでそこが回答の根拠になるかの説明を殆ど口頭でしている事もあり、説明を聞き流している可能性が高いので、より注意して聞くようにしてください。回答根拠にどうやって辿り着くのかの説明を聞くんだ!ということを意識しておけば聞き逃しも減ると思います。先生は解き方に関してはスライドを用いながらなんども説明してくださいますが、それ以外は口頭で説明することが殆どで、どうしても聞き流す可能性が高くなってしまうので注意してください。

受験生の参考に少しでもなれば幸いです。


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