【詞】じゃあね

水流に沿って、鯉が泳いでいる。
生物はみな、「春は今か」と呟いている。

琥珀色した日々の期待を
心の奥で舟にのせている。


上手いことに夕空になったら、
思っている言葉のすべて話せたらいいな

ゆらゆら揺れる麦を見た日も
朗らかになびく冬の樹々きぎのことも


高らかな春の目が、時々まばたきしたりして
学び舎に歩きだす。
学び舎に歩きだす。


「じゃあね」を言って、冬は顔を上げ、
空気の一つになる。
空気の一つになる。


春の雨は、色々な意味を込めて
肩にまたぽつん
肩にまたぽつん


深々と雪は、花の蕾に
一つまたぽつん
一つまたぽつん


上手いことに夕空になったら、
ただ一言だけ話してみるの


日々を期待して



卒業シーズンということで!🌸


最近作った詞です!

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