【詞】魚の斜陽
無限に耽る、寡黙な椅子で
カレンダーに記録を付ける
雨と永遠のノイズが先走る明日
軽やかに立ち竦む扉の夢の前
斜陽は高鳴って
消えそう魚になって
斜陽はただ待って消え
そう魚になって
柔らかな窓辺にまどろむ月の歌
カレンダーに既読を付ける
雨と宵闇のダンスが駆け抜ける明日
軽やかに待ち望む扉の夢の夢の前
斜陽は高鳴って
消えそう魚になって
斜陽は漂って消え
そう魚になって
どこにも行かない、ちいさな機械の中で
大きな繁茂の中で違ってもいい
どこにも行かない、ちいさな機械の街で
大きな繁茂の街で違ってもいい
斜陽を弾き語り
歌い、そっと曲がり角
白い毛並みの猫と
目が合うようで
斜陽は高鳴って
消えそう魚になって
斜陽はただ待って消え
そう魚になって
お久しぶりです。
詞の新作になります。
以前投稿した"どこにも行かない"という詞のように、今回も実験的な文章になったと思いました。
消えそう魚になって と 消え/そう魚になって で言葉が分かれる所がすきです
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