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【詞】夏休み

海の音がすぐ傍で聞こえてくる
向日葵畑がどこまでも続いている

そうだよね それは夢を見ているだけだよね
天井を眺めながら起き上がった

蝉しぐれは街の中で鳴り止んで物静かな昼間
まだ見えないつぎの季節を肌で予感する

夏が終わるんだって 気のせいじゃないからね
早めに仕度して 手を振って見送ろう


何か欠けた侭 夏が遠のいていく
殻に包まれた感情を 記憶の川に流しては

僕は息を吸った 白い風のそのすべて
そして何でもない顔をしてみた

祭りの後を思い出した 
思い出しても寂しいだけなのに

頭の中では栞を挟んでいるみたい そのすべて
何でもない顔をやめた 今年の夏を思い起こした


夏が終わった日の夕月 叶うか分からない願いを秘め
僕はいつも焦燥から早とちりをしてばかり

茜色した帰り道 どこか悲しく歩き出す
僕はいつも焦燥から何かをわすれてしまうばかり


いつの日かの机の上 夏のページを開いた侭
何から伝えよう 何から伝えよう



タイトルの通り "夏休み"がテーマです。

夏は楽しくも懐かしくも寂しい
色々な気持ちになる季節だと個人的には思います。

残りひと月ほどで夏も終わりますが
これからも夏に思ったことを文章に起こしてみたりして、
楽しみたいと思います。


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