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ふくふく日記_240413

土曜日。午前8時半に起きて、いつもより少し遅めのランニングに出る。目黒川は葉桜になってはいるが、まだ花もしっかり残っていて、薄ピンク色の花びらが一枚一枚ひらひらと舞い踊るなか走るのは気持ちいい。この季節だけの美しい光景。私は満開時より、ひらひらと舞うこの時期の方が好きだ。ソメイヨシノの枝の間を鳥たちが移動するたびに、ひらひら。風が吹くたびに、ひらひら。「風にのって舞い落ちる花びらを両手ですくえたら今日はラッキー」と勝手に決めて、今朝も成功した。やった!今日はラッキーだ。

いま読んでいる平松洋子さんの著書「忙しい日でも、おなかは空く。」の中で「薬降る」という言葉に出会ったのは数日前。旧暦の五月五日に降る雨のことで、竹の節にたまったこの雨水は天からいただいたありがたい神の水。神水を使って薬を作ると効き目があるという言い伝えから、「薬降る」。そんな言葉との出会いから、季語や歳時記について急に知りたい欲がわき、すぐさまネットで購入した歳時記の本2冊が届く。表紙を眺めているだけでわくわくする。日本だけでなく、世界中で気候変動が大きな関心事になっているけれど、それでも日本には春夏秋冬がめぐる。昔から言い伝えられていること、大切にしてきたことをページをめくりながら少しずつ日々の暮らしに染み込ませていこう。


朝はラン後に6枚切りの食パンにスライスチーズをのせてトースターでカリッと焼いたトーストとグリーンスムージー、ヨーグルト。お昼は、多めに炊いて冷凍保存していた筍ご飯を解凍して、若竹汁と一緒に。食後になって、木の芽をトッピングするのを忘れたことに気づく。まだ残りが冷蔵庫にあったのに、ショック。

午後、目黒川沿いのまちこさんの事務所にウクレレの練習に行ったが、あまりにもお天気がよく窓の外の桜がきれいなので、ベランダに椅子を出して缶ビールでお花見。ここでも桜の花びらがベランダに舞い降りる。ついつい気分がよくなり、続けてもう1缶飲んでしまった。ウクレレ一度も弾かず。だめね。

夜は、ワインに合わせて中目黒のメルカティーノでお気に入りのローストビーフとラザニアを買う。シーザーサラダと塩麹ドレッシングだけ作って、あとは冷蔵庫にあった生ハムとピクルスなど。冷やしておいた桜色のロゼワインを飲みながら、今日見た目黒川の桜の花びらのようにふわふわした気分を楽しむ。

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