一般社団法人徳島青年会議所 22年度4月例会事業「多様な社会に向けてアップデート例会」
近年、キャリア観や働き方が多様化しているため、HRにおける求職者とのコミュニケーションの取り方や、発信の仕方が非常に重要になってきています。
本日は、2022年4月15日に一般社団法人徳島青年会議所主催のもと開催された「2022年度 4月例会事業」より、「採用を起点に考えるDE&I（ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの略）」をテーマに秋山が紹介した内容をレポートいたします。
※この記事は10分で読めます。
株式会社No Company
代表取締役 秋山 真
No Companyの親会社であるスパイスボックスに新卒で入社。
2年間のデジタルマーケティングプロデューサーの経験を経て、2018年に採用コミュニケーション事業を立ち上げ。SNS起点の採用ソリューションを開発し、企業のオンライン採用やDXを支援。働き方や価値観の多様化に合わせて、企業の採用活動が進化できるよう独自のソーシャルリスニングツールである『THINK for HR』を活用して、Z世代やSNS世代に刺さる採用コミュニケーションの立案や実行などのサポートを行う。
採用を取り巻くメディア構造の変化
①志向性別に企業を選択する求職者が増えている。
会社や仕事の「条件面」で選択する求職者に加え、自分の価値観や働き方とあっている企業を選ぶ求職者も増えているため「志向性」の理解が重要に。
②情報収集が多角的に行われている。
企業のサイトだけでなく、企業発信のSNSや記事コンテンツまで読むことで、大手ナビサイトなどでは掲載されにくい会社の雰囲気や、働く人の価値観といった情報を得ています。
③採用メディアの活用
上記の動きにあわせ、企業側も大手ナビサイトだけに情報を掲載したり、エージェントを利用するだけではなく、自社SNS上に情報を置いたり、採用メディアなどの媒体を活用したりする企業が増えています。
（まとめ）
働き方やキャリア観の多様化は、求職者ニーズにも影響がある。また、SNSなどを使い様々な切り口で、企業や仕事の情報を収集する傾向にある。
SNSデータから見る「働き方・キャリア観」のイシュー
No Companyが持つ独自のソーシャルリスニングツール「THINK for HR」を使用し、2022年後半～3月にエンゲージメント（※1）を獲得していた記事をカテゴライズしました。
※1エンゲージメント
Twitter・FacebookなどのSNSにおける「いいね」「リツイート」「シェア」「コメント」などの総アクション。
エンゲージメント数が高いほど、多くのユーザーに、SNS上で言及されている・注目されていることを意味します。また、この数値はポジティブに語られているもの、ネガティブに語られているもの、両方を含んでいます。
①若手の働くモチベーションやキャリア観
✔働き方やキャリアの幅が広がり、主体的なキャリア形成が求められる
✔個人のキャリア開発を行うサービスが注目を集める
✔コロナ禍で断絶された横のつながりを求める声
✔ジョブ型採用の普及→就社から就職へのシフトが加速
↓
組織や社会が個人のキャリアにどのように向き合えるか？ またどんな支援ができるか？ を考えることが重要に。
（参考）実際にエンゲージメントを獲得していた記事
②IT・DX人材の取り巻く環境
✔コロナ禍でも転職に強いIT人材を目指す人が増加
✔DX人材の育成、スキル取得に注目が集まる、採用だけでなく育てていくことも重要
✔IT・DX人材にとってはフルリモートが魅力的
↓
その企業が定着するIT・DX人材とは？ また、採用することだけでなく育成も重要。
（参考）実際にエンゲージメントを獲得していた投稿
ネット上にある、"完全無料"で勉強になる有益なコンテンツをまとめました✍🏻
— じゅじゅ (@jujulife7) April 28, 2021
(統計・データ分析、ロジカルシンキング、ファイナンス、IT・プログラミングなど)
連休で何か勉強したいな〜、と思っていた方は是非参考にしてみてください。 pic.twitter.com/ySnE6aw3Xn
③「地方で働く」というテーマ
✔キャリアの選択肢の少なさ
✔ライフスタイルやワークスタイルを強制される印象
✔人との結びつき
↓
情報がない分、ネガティブな印象が付きやすい側面も、地方で働く人の声を発信することが必要。
（参考）実際にエンゲージメントを獲得していた投稿
就活してて感じたこと。地方の民間経済をダイレクトに潤す存在がいない。筑波大くらい学歴ある人の場合、地方での就職先は「県庁」「市役所」「地銀」「地場産業」「東京本社の地方支社」くらいしか選択肢がない。地方創生ビジネスも東京のコンサルが潤ってるだけ。地方に民間の資金は回らない。
— 村中 (@ayatakaa_chan) April 29, 2021
Twitter見てたらさ、田舎の地方で産まれた女性、ってだけで進学先を親や親族がせばめてくる話がたくさんあった。地元の大学か短大か農協に就職しろ、都会なんか行くな嫁の貰い手がなくなるぞ。みたいなやつ。あれも親とか祖父母世代の知識不足からくる呪いみたいなもんじゃないか。なくならねぇかな
— 焼き昆布(ﾏﾝﾎﾞｳﾒﾝﾀﾙ) (@Wwmajidesorena) June 27, 2021
④社会貢献文脈での求職者イシュー
✔多様性を前提とした採用活動
✔プロダクトやサービスを通じて多様性をアピールする
✔若手の社会貢献に対する意欲の高さ、企業を選ぶ軸にもなっている
↓
企業の活動や提供するサービスを通じてどんな社会貢献をしているのか？ SDGｓなど最近注目を浴びている文脈と絡めて発信していくことが多様性の理解にも繋がる。
（参考）実際にエンゲージメントを獲得していた記事
（まとめ）
企業の採用広報でも、働き方やキャリア観の多角的な発信が求められているため、SNSにある上記の文脈 / イシューを自社の発信にも活用することが重要といえる。
問い合わせフォーム
No Companyサービスに関するお問い合わせは下記URLよりお願いいたします。
些細な事でもぜひお気軽にご相談ください！
https://share.hsforms.com/1bvfFNdWpT72Lo3DvhSHZqw5l1au
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？