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ドリーム トラベラー♡ユミ #5

シリーズはこちら#ドリームトラベラーユミ_no6ch


ワタシの名前はユミ。夢に魅せるとかいて"ユミ"。
チャームポイントは、この緩やかな曲線を描くスラリと伸びた美脚。

ワタシは、誰かの夢に忍び込める特殊能力を持っているの。
”ダイブ”って言ってるわ。

今日は誰の夢にダイブしようかしら?



ソファーに浅く腰かけ、パソコンとにらめっこしているのはアイツね!私のこの美脚を魅せつけても、ことごとく何かが邪魔して誘いにのってこないアイツ。今日こそ虜にしてみせるわ。

何を一生懸命打ち込んでいるのか気になるわね。こっそり覗いちゃおっと💓


 夜の帳が下りると眼前に星空が広がる。正確には本当の星空ではない。眼下に広がる都会の夜景だ。デジタルサイネージの瞬き、渋滞した車両が織り成す天の川。時折、暴走バイクが流れ星のように走る。
  本当の夜空には、ホンの一握りの星、そして月が見えるだけだ。
  俺の今夜の仕事場は、眼下に夜景を眺めるタワーマンションの一室。


あら、ハードボイルドじゃない。小説か何かかしら?嫌いじゃないわ❤️
ブランデーのロックグラスなんか置いちゃって。格好から入るタイプなのね。うふふ。

ワタシは、そのタワーマンションに住む彼女役でもしようかしら。とりあえず、ダイニングテーブルで大人しくワインを飲みながら作戦をたてましょ。

仕事が終わったら……そうね、後ろから抱き締めて耳元で囁いて見ようかしら、「お仕事、終わったの?❤️」って。
後は成り行きに任せてだけど、今夜は一緒に過ごせるようにって誘惑するわ。そしたら後は……うふふ❤️


あ、パソコンを閉じるわ。今がチャンス!

「お仕事、終わったの?❤️」

「少し時間がかかってしまったけどな。もう時間だ。そろそろ帰らないと」

(えっ!あんた一体何しにここに来てるの?!)


このままではダメね。

耳元で甘く囁くと同時に、アイツの太ももに、ワタシのこの魅力な脚を絡み付け、内腿から彼の中心部を刺激したらイチコロよ❤️

「今日は帰らなくていいと思うの……」


バチン!


あっ!



あ~あ、また夢から覚めちゃったわ。

『バチン!』って何よ!今度は何に邪魔されたっていうの?

何でこうも邪魔されるのか、さっぱり意味が解らないわ。もしかして女難の相でもあるのかしら?女に無縁の。
一度お祓いを受けたほうがいいと思うわ。

まったくもう!



このままではワタシの夢見がワルイわ。必ずあの男を誘惑してやるんだから!

このミッションが成功したら、次は貴方の処へお邪魔するかも。

またね。お・や・す・み・💖


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