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がむしゃら

ここ5年くらい僕はずーっとがむしゃらにピアサポートを続けている。
頼まれたことは断らずにまるっと引き受けてきたので本を作ったあとも寄稿したり講師をしたりと貴重な経験を積むことができたし、あいりきのおかげで遠征ついでに帰省することもできた。
ぶっちゃけた話、僕は最終学歴が定時制高校卒業なのでピアサポート活動をしていなかったら何一つ経験できなかったことばかり。
学歴も職歴も問われないピアサポートならではだと思う。
その代わりお金にもならないけどねー…

依頼を受けると勉強や学びのきっかけになるので僕にとっては本当にありがたいことでもあって、
精神科医療に関する様々な問題点や精神保健福祉の課題といったガチガチに硬いテーマから
ZOOMの使い方や機能などの実務的なこと、
ついでに自分の深刻なエピソードをいかにゆるーく真剣に伝えるか…みたいな話術的なことなど今までは縁のなかったことも学ぶ機会にもなった。
つーか日頃から勉強せぇよ…。

一方でこうした機会に恵まれたことで僕はさらにイヤな奴になったと感じている。
親しい仲間はそもそも僕が良い人と認識していないので気にしないのだけど(それもどうかとは思うが)
初対面の人からしたら敬遠したくなるような奴だったかもしれない。
それは熱量の違いだったり価値観の違いがあるので当たり前なんだけど、
そこに対する覚悟の足りなさや筋を通さないことに対してはもともと厳しい性格なのでより厳しかったような気がする。
僕は前から「自分はリカバリーした当事者代表」みたいな形で行政や教育関係とばかり話をして当事者活動は他に任せているような人は信用できないと思っていたのに自分がそうなり始めていることに気づいて大いに反省したり初心を思い出してみたりすることもたくさんあった。
…ただ引き続きイヤな奴は続けてます。

こうやってがむしゃらに走り続けてきた。
止まったら死ぬ回遊魚とはいかないまでも、
多少、不安でも前に進んで自分に対してテンションをかけていた。
noteを始めたのもその一つ。
他の人の言葉に触れ続けて自分を見つめ直してみたりしながら続けてきた。
別に本にしたいとか一儲けしたいとか全く思っていないけど今、メンタル不調で困っている人に読んでもらいたいと思いながら思いついたことは書き続けてきた。
がむしゃらに。

今年で寛解して5度目の冬。
どうも冬のうつが今年はやんわりと出てきている。
12月に福岡から戻ってきて以来、疲れがほとんど抜けずに僕は年を越した。
その状態でハマッチャのホームページを突貫で作ったのがけっこうダメージが大きかったみたいで
1月はほとんどぐったりしていた。
その不調が今も尾を引いていたところに訪れた訃報。
ジェフ・ベック、リサ・マリー・プレスリー、高橋幸宏、鮎川誠。
みんな僕にとって大好きなミュージシャンで
特にリサ・マリー・プレスリーはジョーン・ジェットを彷彿とするハスキーな声で作り上げる世界はどこか暗く、でも光もあってずいぶんヘビロテしていた。
そして日本のRockに火をつけた鮎川誠さんはステージの上で色気を振りまきながらシンブルなサウンドでクールなギターを聞かせてくれた。
本当に今はこの人たちが亡くなったことがただ辛い。


こういうとき。
僕はじっとしてるとうつの奈落にずるずる落ちていく。
これはちょっとヤダなぁと思い今月からまた動き始めることにした。
これは軽躁とかではなくて何にもできなくなる前に打てる手を売っておいて安心して引きこもるための準備でもありゆるめのテンションを自分にかけることで軽く律することでもある。
現状、律せてないんだけどね…意志薄弱!
自分ひとりだけだとこうなっちゃうので他人と関わるというか新しい企画に飛び込むことにした。
それは何かというとこちらです。

世界幸福デーに合わせて横浜でウェルビーイング
(心が満たされていて幸福を感じられる状態)についてワークショップやシンポジウムなどで考えてみようというイベント。
ハマッチャとして他団体と関わるのは初めてなのでどうなるか分からないけれど、
コンテンツはこれから練りに練っていきます。
ということで落っこちてる場合じゃなくてよ!自分!


がむしゃらにやっていたことで繋がった人たち。
がむしゃらにやってるから支えてくれる人たち。
そんな人たちが僕を引っ張り上げてくれている。
だからがむしゃらに恩返ししていこうと思う。

何かを成してきた人ってこんな風にがむしゃらだったのかもしれない。
自分がそうなれるかは置いといて…
今年もがむしゃらに行きます。
一途バカ故に!

ってーなところで本日はこれにて。
お互い健康第一で行きまっしょい!
ではではアディオース!!


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