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美味しいカレーを作る〜ピアサポートの現場から〜

思いつくままに綴っているnote

たまにはピアサポートらしいというか、

手軽にできるワークを紹介してみようかなと。

といっても僕は野良でモグリのピアサポーターということでワークも自作。

というのもワーク一つ取っても研修が必要だったり講座を修了しているとか条件がついているものがけっこう多い。

例えば有名なものにWRAP(元気回復行動プラン)というのがあるけれど、

これも勝手にやっちゃダメですよ!というもの。

んで僕はというと受けたことすらない。

テキストなどをいくつか読んだ上で判断したけれど「めんどくさい」のである。

以前、ここに綴ったように僕はめんどくさいことをやらないことにしている。

そもそもメンタル不調のときにあれやこれやとやっている方が僕はしんどい。

溺れてるときにジタバタして消耗するより力を抜いて浮かんでる方が僕には向いてるとでも言えばいいかなぁ。

こういう考え方を導き出したことで楽しくできるワークをあれこれ考えるようになった。

ま、時短レシピみたいなもので手抜きではないけど凝ってもいないという感じです。

それでは始めましょう。

できれば紙とペンがあると良いのですがスマートフォンに打ち込む形でも大丈夫です。

これから皆さんに究極のカレーを作ってもらいます。

予算は気にせず思いつくままに下の候補から好きなだけ食材を選んでメモっておいてください。

・エビ・マッシュルーム・にんにく・りんご

・じゃがいも・タピオカ・ラム肉・ズワイガニ

・パプリカ・にんじん・ウナギ・マンゴー

・ひよこ豆・牡蠣・豚バラ肉・チョコレート

・キャビア・ほうれん草・ピータン・牛肉

・はくさい・アサリ・鶏もも肉・イカの塩辛

・生ハム・ロブスター・いちごジャム・赤ワイン

・たまご・さといも・ソーセージ・コーヒー

・たけのこ・パクチー・こんにゃく・ブドウ

・生ビール・アンチョビ・油揚げ・トマト

以上です。

さぁ、この材料を好きなだけ選んで究極のカレーを作ってみましょう。

5分くらいでレッツクッキング!

ちなみにこの食材を選ぶことで深層心理が分かるとかそういうことではないので気にせずにガンガン選んでくださいね。

さてさて…実際は参加者全員に見せながら自分的究極のカレーについて説明してもらうところですがnoteでは難しいので端折ります。

では…改めて手元の材料を見直してもらうと「これやっぱりいらん!」という食材もあると思います。

ってなわけで今度はさっき選んだ食材からいらないものを消していきましょう。

もちろん消すものがなければそのままで大丈夫。

ではレッツ削除!

これも5分くらいでちゃちゃっと行きましょう。

さてさて…そろそろ終わりましたかな?

はい、ここでまた見せてもらうところですが端折ります。

で、このワークの狙いは何でしょう?

それは「薬」についてです。

「究極のカレー」を「健康」に

「食材」を「薬」に置き換えて考えてみてくださいな。

健康のためにバンバン薬を選んでいたとしたらどうでしょう?

そしてそれを減らすのって難しくなかったですか?

特にこの薬が精神科の薬だとものすごくややこしいことになります。

依存性があって簡単には抜けないものや減らすのに時間がかかるものもあります。

副作用も起きるので抑えるために薬を使えば、

その薬の副作用だっておきるかもしれない。

その副作用を抑えるための薬が………。

みたいなことが現実に起きてます。

例えば眠れないからといって睡眠薬を使うとします。

これは別に問題ないですよ。

寛解している私もエスゾピクロン(ルネスタ)は今でも使ってますから。

眠れないのはつらい…ほんとに。

しかーし。

今度は起きられなかったり一日中、眠かったらどうでしょうか?

ついつい昼過ぎまで寝ていたり、昼寝してたら日が暮れてたなんてことになっていたらますます眠れなくなるなんてことも起きてきます。

ここで「また眠れないから薬が弱いです」と医者に伝えたら強い薬を出してくれるかもしれません。

と、ますます朝、起きられなくなったり眠気が抜けなくなったりする可能性が高まります。

こうなってくると昼夜逆転もあり得ます。

当然、副作用も起きますから緩和する薬が必要になったりすることも…

しかも減らそうと思っても強い薬から弱い薬にすると眠れなくなる可能性は残り続けます。

ここで目を向けてほしいのは「眠れない理由」です。

眠れない理由がストレスから来ているのだとしたらストレスを緩和できれば眠れるわけです。

経験上、眠れないというのは理由があります。

仕事や人間関係のストレス、躁状態などなど。

こうした根本を解決すればすんなり眠れないにしても軽いもので対処できると思います。

また医者に対して「眠れるようになったけどなんだか一日中ずっと眠い」ということを伝えるだけでも大丈夫でしょう。

それは強すぎるということなので切り替えてくれると思いますよ。

また眠れないのも

・寝付けない・夜中に目が覚める(中途覚醒)・早朝に目が覚める(早朝覚醒)なのかで使う薬が変わってくるのでこの3つから絞り込めるだけでも変わると思います。

こういう話をして苛立つ医者ならとっとと変えてください。

確実に不勉強な時代遅れの医者ですから。

今や国も減薬のために規定量を超えた処方に対しては報酬を下げて病院側が薬で設けることができないように法改正をしているくらいです。

さて、この連鎖が精神科で実際に起きていることです。

総じて診察時間が短いケースが多いので手短にしようとするとどうしても困っていることと気になることだけを聞いて終わりがちになります。

一方で医者はあなたの生活を見ているわけではないので「眠れない理由」までは分かりません。

こうした背景もあって気づけば薬がお猪口いっぱいとかお茶碗いっぱいなんてことに陥ってしまうこともあります。

またベンゾジアゼピン系の薬の場合、

長期使用していると依存が起きてしまうのでやめるためにはかなり時間をかけないと離脱症状が起きてしまい「こんな苦しいなら飲んでたほうがマシ」という状態になることも多いです。

ちなみに僕も以前は薬が多いせいで起きられない&眠れないという状態でしたが、

仕事を辞めたことでストレスから解放された結果、

フルニトラゼパム(サイレース)とゾピクロン(アモバン)を使わないと寝付けないし熟睡できない状態だと思っていたのですがフルニトラゼパムは不要でした。

むしろフルニトラゼパムで質の悪い睡眠をとっていたのでやめてからの方が快眠です。

10時間寝ても眠いという感じだったけど今はその半分で済んでます。

もちろん他にもカットした薬があるのでその影響もあると思いますよ。

現在の僕はラモトリギン(ラミクタール)とエスゾピクロンだけで安定した生活を送っています。

仕事に行くために安定させようともがいていた頃に比べたらずいぶん減ったので無駄に薬を飲んでいたんだなぁと思っています。

先述したとおり根本解決をしてなかったからです。

副作用も出ていないおかげで頭の回転が鈍ることもなく「精神障害者が語る恋愛と結婚とセックス」の編著作業もずいぶん捗りましたからね。


精神疾患や精神障害には薬の力が必要です。

けれどそれはサポートに過ぎません。

あくまであなたが歩き続けるための補助輪みたいなものなのだと思っています。

補助輪も付け過ぎたら逆に転ぶでしょ?

健康のためにサプリメントをたくさん使うくらいならバランスよく食べたいものを食べれば済むわけです。

それが色んな理由でできないから補助輪として使うことを想定している立派な「薬」です。

そしてサプリメントも多用すると内臓に強い負担がかかることもあります。

どうかそのことを覚えておいてくださいね。

本当に必要な薬だけを体に入れて疲れるくらい楽しいことをしていたら今より元気になれると思います。

そのことを頭に起きつつ次回の受診で話してみてください。

何か変わるかもしれません。

というわけで本日のワークは終了です。

お付き合いいただきありがとうございました!

そうそう、もしこのワークを試してみたいというピアサポーターがいらっしゃったらご自由にどうぞ。

ちなみに薬ではなく会社での備品購入費の削減に使われた方もいますので応用もできるみたいです。

それではまた近いうちに…

アディオース!



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