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絶望から希望への兆し


その日、私はまたドン底を味わっていた。

「私はやっぱり無価値なんだ」と、
「今回、採用を見送らせていただくことになりました。」と記されたメールを見て絶望していた。

今回は いささかの自信があったため、悔しいというより、受け入れられなかった悲しさがあった。

就活状況をゼミの先生に報告しなければならないので、何度目かの情けないメールを送った。何回も同じような暗い内容を送ることに申し訳なさを感じていた。

私は、先生のことをとても慕っている。先生とお話すると、モチベーションが高まる。言葉一つ一つに偽りがなく、今まさに自分が欲していた言葉と指標を示してくれる。答えではなく、ヒントをくれる。私がなりたい人間そのものだ。

そんな先生からの私の「情けない報告」への返事に今回もまた、いつものように救われた。

ただ、就活には、相性があります。
正直に言うと、あなたは、今回受けた企業の枠に
収まりきらないのかもしれない、
と一抹の不安も感じていました。
不安な気持ち、よく分かります。
だからこそ、気持ちを切り替えて、前に進んで行って  ほしいと思います。
あなたなら、きっと出来る!と私は思っています。

“あなたの枠に入り切らないのではという不安”という一文から、先生には見抜かれていたのかもしれないと感じた。

実は、私はこの企業に、本当に入社したいのか疑問のまま採用試験を受けていた。「妥協している」という空気感が伝わっていたのかもしれない。

よく耳にする言葉だが、“就活には相性”とは、よく言い当てたものだと思った。

そうであれば、自分が本当にしたいこと、目指す自己像を把握し、それに合致し、実現できる場を探し、自分をアピールするしかない。

「就職する」ということが目標になり、自分が真に成したいことを置き去りにしていた。

焦りから、将来の自分の充実より、目先の安心感の獲得を目指してしまっていた。

「本当の私」が目指したいこと

私は自分の考えや思いを、こうして文章に表すのが好きだ。また、社会問題や時事ネタに興味がある。

そして、自分が過去に持っていた苦悩や相談する場がどこにもなく絶望を味わった経験から、同じ思いをする人を生み出したくないという思いがあった。

いつか、世の中の出来事を自分の視点で切り取って発信してみたい。
悩みを抱える人が、すぐに気軽に助けを求められる場を作りたいつながる場を作りたい居場所を生み出したい
これが、私の目標…夢だった。

今まで、この夢を語ることに恥ずかしさを感じていた。
「こんな私ができるわけない…」と自分を閉ざし、実現しようとすることにおこがましささえ感じてしまっていた。
不思議なことだ。自分ですることに自分におこがましさを感じているのだ。

しかし、妥協しても失敗したのであれば、思い切って、本来の自分のやりたかったことを追求したい。

そこで、以前からその活動や、社員の方々個人のSNSでの発信に、興味と共感があった企業の説明会に参加してみることにした。

社会問題を解決をビジネスに繋げる、ソーシャルビジネスを行っている企業だ。

「ボーダレスユースフェロー」を知る

それは、とてもワクワクした。自分の感じ方が 今まで受けた説明会と違うことがわかった。今まさに話してくれているこの人のようになりたい、こういうことがしたい。これができたら私は幸せだろう。そういう思いがどんどん溢れてきた。

非効率をビジネスへ
共同体として社会を変えていく
社会問題は待ってくれない
「恩送り」のシステム
仕組みを変えたいというワクワクを志へ

私の中で金言となるようなフレーズが多く飛び交う説明会だった。

その説明会の中で知ったのがボーダレスユースフェローの募集について。

ボーダレスユースフェローとは、

ボーダレス・ジャパンが認定した、社会問題解決にともに挑戦していくユースメンバーです。

(以下、ボーダレス・ジャパンで採用担当されている

スズケンさんのnoteより引用させて頂きます。)

ボーダレスユースフェロー(以後、「BYF」)は、
社会問題に挑戦する学生が自らのプロジェクトを
立ち上げ、ともに社会問題解決にアクションを起こす
”実践の場”
です。
あるスポーツ選手になりたい学生が、憧れのプロ選手に背中を追いかけてスポーツに打ち込むように、
BYFでは、
社会問題解決に取り組みたい学生が、
社会を動かす社会起業家の背中をみて社会活動に
挑戦できるロールモデルを提示
します。

 社会問題の解決を目指す学生に、最前線で働く方々がどう解決するかの道筋を示してくれ、また、問題意識を持つ学生たちと意見や考えを共有できる場だ。

参加するには、書類審査・面接に合格する必要がある。

ボランティア経験も少ない、社会問題解決へのプランも未熟な私が応募してもいいのだろうかという葛藤があった。

しかし、ここで引き下がることは「妥協していた」自分に戻ることになる。今すぐそこに飛び込んで夢の実現に近づきたい、“社会問題は待ってくれない”。この思いから、挑戦を決めた。

私が特に解決したいと思う社会問題は、個人的でターゲットの範囲も狭い。世界には、ごまんと無くさなければならない問題があって、それは、優先されることではないのかもしれない。

それでも一歩踏み出したいと思う。なかなか話すことができなかった自分の思いを表したい。問題意識を持つ方々の意見や、実行している方々から学びたい。

これからどうしていくのか

今回、ありがたいことにボーダレスユースフェローの一員になれることとなった。

就職活動はまだ終わっていない。不安もある。
しかし、以前のような落ち着きのないものではなく、 行き着く場所が微かに見えるという落ち着きがある。

これからどうしていくのか。私は今、この記事を書くことで、自らに問い直している。

まずは「BYF」という最高に価値ある場で、最大限、自分を湧き起こしたい。

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