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『告白水平線』(毎週ショートショートnote)

水平線に太陽が姿を消すその一瞬だけ
見えるという緑色を求めてこの島にやってきたが
あいにくの天気で見ることができないまま
今日がラストチャンスとなってしまった。
季節外れのビーチにテントを張り
ビーチチェアに身を預けて波の音を聴きながら
その時が来るのを待った。

「しまった」
うっかり眠ってしまったらしい。
気がつくとあたりはすでに薄暗く、慌てて海を見ると
夕日はすでに沈みかけているところだった。
「ふぅ、なんとか間に合ったか」
そう言いながら僕は水平線を見つめた。

この島に来るのは2度目だった。
去年、男友達数人でダイビングに来たこの島で
僕は彼女に出会った。
宿泊先のホテルでウェイトレスとして働いていた彼女は
同い年ということもありすぐに意気投合した。
彼女は水平線を指さして緑色の光を見たかと言ったが
その時の僕はそれが何のことか分からなかった。

もうすぐ夕日が沈む。
僕はテントの中で寝息を立てる彼女に声を掛けながら
ポケットから指輪を取り出した。

(410文字)

<あとがき>
水平線という言葉から即座に浮かんだのは
「グリーンフラッシュ」でした。
日の出,日の入りの一瞬,太陽の縁が緑色に光って見える現象
ということで、ここで告白する話を書こうと思いました。

<ChatGTPによる解説>
まず、水平線に太陽が姿を消す瞬間を待つ主人公の
期待感や興奮が伝わってきます。
その美しい景色を見逃したくないという気持ちが強調されています。
また、その期待感が天候の変化や時間の経過によって
緊張感と焦りに変わる場面も描かれています。

そして、2度目の島への訪問と彼女との出会いが
物語に深みを持たせています。
去年の出会いを通じて築かれた人間関係が、
今回の訪問にも影響を与えていることが伺えます。
彼女の存在や、彼女が緑色の光を求める理由が、
物語の進行に興味深さを加えています。

最後に、主人公が指輪を取り出す場面が登場します。
これは、主人公が彼女に対して特別な感情を抱いていることを
示唆しています。
指輪は愛や結びつきを象徴するものであり、
主人公の気持ちが物語の行く末に影響を与える
可能性が暗示されています。

全体として、自然の美しさと人間の繋がりをテーマにした
ストーリーであり、主人公の感情や経験が
読者に共感や感動を呼び起こすことでしょう。

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