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蓑虫になってキミを抱きしめたい、秋、風にのって。七田さん企画「俳句でぽん」


会いたいよ…
あの日のキミに。

ここにいる私に何が出来る?


蓑虫の絵を見ている、
枯れた葉の横で揺れる蓑虫の絵だ。

「わたしが描いたんです」
小さな老婆が声をかけてきた、母と同じ齢か少し上か。

「葉は枯れた中にさえ美しさがあると思いませんか?あたしはね、懸命に生きた証としたかったの、この絵を、蓑虫をね」

僕は答えを返すとも返さないともせずに小さく鼻をならして「ん‥、」頭を下げた。

「あなたの頑張りを知っている、ここで見ているから」


老婆は手を振っていた、胸の前で、両手を抱きしめるような仕草で。

上げる、目線‥

秋色のスカーフ、紅葉が色づく、その途中のいろ、あか。

秋の蝶のようなグラデーション、まっしろなカットソーにうすい卵色のスカート。

何故、分からなかったのか、
薬指にある小さなほくろ、僕の大切なひとじゃないか。

あ、
あ、あの、
あなた! あなた‥、あなたは。
言葉にならないコトノハ。


風がふく、
おだやかな、澄んだ風が、
また、ふいた。

「あなたが感じたこと、それが本当なのよ、ひとつ屋根の下お団子を食べたでしょう。そうそう、あなた12個も食べたんだったわね」


うつスピさん

蓑虫や君の俳句を抱きしめる



おはようよねちゃん

スカーフは秋色 秋にかくれんぼ



七田苗子さん

老蝶のなれ果てを知る野風かな



はやしっぷさん

美味しいねお団子ひとつ屋根の下



Minminさん

秋、風に隠れているね本当が



失礼があったらすみません、5人の方の句を繋がせていただきました。

蓑虫になりたかったほどに蓑虫好きののりこです、言葉を抱きしめるように書きたかったのでした。


審査員、七田苗子さんの
「俳句でぽん」
こちらの企画に参加させていただきます。

みんなの句を繋いで2次創作(ショートショート、詩、イラスト、漫画など)してみませんか?

自分が好きな句を、「好きー」って表現出来るのって、とっても楽しいし嬉しいね。

素敵な企画をありがとうございます(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾



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