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市紗
2020年1月17日 21:04
「懐古」夕暮れの小さな部屋細い綺麗な指で銀のキイを押える彼女は私の一番目の女神で薄紫のひかりを奏でた笛吹き古い木の机の上に並べられた葦のかけらと水メトロノームの硬さすら彼女が和らげる橙の時がみちる緩やかな疲れの中で追いつこうと重ねた私の音符余私はオーボエを吹いていたことがある。独特の音色と複雑な構造とダブルリードの繊細さが本当に好きだった。ずいぶんと触れていないけ