青空文庫新着より、国枝史郎「闘牛」読了

なんの予備知識もなしに読み始めたので、唯一読んだ『神州纐纈城』みたいな伝奇ものかと思いきや、なんと探偵が主役の短編ミステリだった。
1922年(大正11年)にイードニムニエ作、国枝史郎訳という体で「新趣味」に連載したのが初出らしいが、イードニムニエは国枝史郎の別名で、純粋なる創作とのこと。
ミステリとしては及第点といったところだが、舞台であるスペインの異国情緒あふれる描写が堪能でき、最後にはちょっとした叙述トリックなんかもあり、その遊び心が楽しい。

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