きさらぎ なる

きさらぎ なる

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私の短歌を解釈してください。(2020年7月第3週・5首)

短歌の連載、始めます。 6月頃からちまちまと短歌をつくり続けて、 だいぶ溜まってきたので、定期的に公開して あわよくば評や解釈をいただけたらなと思っています。 週に3首くらいのペースで更新していけたらと思っていますが、 今回は初回ということで5首紹介させていただきます。 この5首というのは、短歌クラスタにはお馴染みの 短歌投稿サイト『うたの日』で出したものの中で、 高評価だったもの上位5首になります。 (『うたの日』はきさらぎ名義で投稿しています。) もしよろしければ

    • 下の句が「顔が良いから許してしまう」の短歌5首

      昔から、長谷川博己さんが演じるクズな男の役が好きで、定期的に見返したくなります。 つい先日も、もう何度目になるかわからない、「家政婦のミタ」を一気見しました。 「家政婦のミタ」で、母親が自殺してしまった一家の父親役の長谷川さんは、それはもうドがつくほどのクズなんですが、とにかく顔が良いので最終的になにもかも許されていくんですね。(※あくまで個人の感想であり、ドラマにおいて顔の良さは一切言及されていません) そんな長谷川さんを見ていて思い付いた歌をしたためました。 プチ解説付き

      • ショートショート「わるぐちのゆくえ」

        ある日、M子はムカついて、 A子のわるぐちをSNSに書きました。 軽いきもちだった。 いつもの投稿のつもりだった。 10秒かそこらで書いて、ボタンを押した。 ためらいはなかった。 悪気は、あった。 次の日、M子の投稿は何人かに拡散されていた。 M子は少し怖くなった。 少し悩んで、投稿を消した。 ホッとした、はずだった。 M子の投稿は、本当に消えたかな? 誰かが、スクリーンショットを撮っていたら? 誰かが、コピー&ペーストで新しく投稿していたら? 誰

        • GW何してた?

          エンゲル係数たか子です。(名前変えました) 皆様、GWは何をされてましたか? 今年のGWはどこにも行けませんでしたが、何だかんだ充実できたので、ちょっとだけ紹介させてください。 この先の皆様のおうち時間に貢献できたら幸いです。 【GWにやったこと】 ・お取り寄せグルメ お金を使うことに幸せを見いだすタイプなので、めちゃめちゃ捗りました。普段はちゃんと足を運んで現地で美味しいものを食べる方が好きなんですが、いい機会なので流行りに乗ってみたら見事にハマってしまった、

        私の短歌を解釈してください。(2020年7月第3週・5首)

          駅前で肉まんを食べる

          駅前で肉まんを食べる 人目も気にしないままに 駅前で肉まんを食べる 寒さにからだ震わせながら 雨の中肉まんを食べる 傘をさす手間さえ惜しくて がむしゃらに肉まんを食べる 嫌なこと全部忘れ去りたい ああ、今この瞬間 こんな僕を受けとめてくれるのは 肉まん 間違いなく君なんだね 肉まん肉まん肉まん肉まん だけど君はあっという間に居なくなって また僕を寂しくさせるよ 少しだけあたたまった心をのせて びしょ濡れの自転車で帰る 君がくれた温もりが 僕の中から消えてしまう前に

          駅前で肉まんを食べる

          VIVA!お一人様

          超個人社会となった現代だが、まだまだお一人様に対する世間の目は冷たい。しかし、世間など一切気にせずに個人活動を満喫する「お一人様マスター」なる人々が存在した。彼らは本能の赴くままに、遊園地や高級ディナー、パワースポット巡りなど、それぞれの人生を全力で楽しんでいた。

          VIVA!お一人様

          Barおばぁ

          「はい、ハッピー"ばぁ"スデー」。町外れにある古びたBarでは今日も誰かが祝われている。店主である"おばぁ"の人生経験から選ばれたプレゼントは好評で、そのあたたかさに涙を流す者も。プレゼントの中身を紐解くとそれぞれのドラマが見えてくる。

          ズボラな私は徳井さんを責めることができない

          徳井さんの件を最初に知った時は、正直「徳井さん何してるの、、」と思ってしまった。しかし数時間後に行われた会見で徳井さん本人の言葉を聞いた私は、もう徳井さんを責めることができなかった。 まず初めに言っておきたいのは、私は徳井さんを擁護したいわけではない。ただ私は、徳井さんの下の名前「義実(よしみ)」が女の子っぽいという理由で幼少期にからかわれていてコンプレックスを抱いていたり、実は(よしみ)ではなく(よしざね)と読ませるつもりだったというような、ほかの人より徳井さんのエピソー

          ズボラな私は徳井さんを責めることができない

          あの夏の推しをビニール袋に入れて金庫に閉じ込めたい

          2年前、2017年の夏。 もう二度と戻れない、あの夏。 当時大学4年生だった私は、とにかく推しに夢中だった。 就活とか卒論とかそっちのけで、推しを追いかけることに一生懸命だった。 2年振りに決まった全国ツアー。 人生で最も暇を持て余していた私は、このチャンスを逃すまいと、一生分の思い出を作るつもりでこのツアーに臨んだ。 北は仙台、南は福岡まで、全国各地をまわった。 推しのツアーのために働き、働いた金のほとんどを推しのツアーに捧げた。 推しもそんな私の期待に応え

          あの夏の推しをビニール袋に入れて金庫に閉じ込めたい