下の句が「顔が良いから許してしまう」の短歌5首


昔から、長谷川博己さんが演じるクズな男の役が好きで、定期的に見返したくなります。
つい先日も、もう何度目になるかわからない、「家政婦のミタ」を一気見しました。
「家政婦のミタ」で、母親が自殺してしまった一家の父親役の長谷川さんは、それはもうドがつくほどのクズなんですが、とにかく顔が良いので最終的になにもかも許されていくんですね。(※あくまで個人の感想であり、ドラマにおいて顔の良さは一切言及されていません)
そんな長谷川さんを見ていて思い付いた歌をしたためました。
プチ解説付きでお楽しみください。


許せないあなたのやったこと全部 顔が良いから許してしまう

(解)本当に、ひどい父親なんですよ。不倫して奥さん自殺させて、その事実を隠してて、保身に走って、まだ不倫相手に未練タラタラで、子供を家政婦に託して家出して、、、って、本当にどうしようもないくらいクズなんですが、クズさに反比例してとにかく顔が良いので一瞬で感情が矛盾してしまった歌です。


感情が空っぽなままの「愛してる」 顔が良いから許してしまう

(解)自分の不倫のせいで妻が自殺してしまったことがバレ、子供たちに「不倫相手より私たちのこと愛してるって言えるの?!」と迫られてる場面を詠みました。長谷川さんの説得力のない「当たり前だろ」が名演でした。


仕事なし甲斐性なしのろくでなし 顔が良いから許してしまう

(解)7話くらい。ついに会社でも騒ぎを起こしてクビになり、何もかもを失ってしまった場面。いよいよ本当に顔だけが良い男になり下がる。


「ごめんね」とたった一言言われれば 顔が良いから許してしまう

(解)7話以降、驚きの早さで周囲が許していきます。確かにまあまあ惨めな姿を晒し続けてきたので、周りが同情するのもわからなくはないですが、冷静に振り返ると何かをしたわけでなく、真剣に謝った、ただそれだけだったんですよね。


もう何度、騙されないと誓ったか 顔が良いから許してしまう

(解)7話以降、完全に良い父親として描かれていきます。そして妻の死は自殺ではなく「事故」だったと断定してしまうことで、罪の意識からも解放されていきます。妻の死を重く受け止めながらも明るく前向きに生きていく決意をする彼に、以前の面影はどこにもありません。顔だけが良い男だったのに、あっという間に何もかもデキる最強の男に早変わり。つまりは無敵なんです。もう不倫とか、過去のことなんてどうでも良くなってしまうほどに。


以上、顔が良いから許してしまう長谷川博己さんの短歌5首でした。

家政婦のミタと、クズを演じる長谷川博己さんをよろしくお願いします。


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