マガジンのカバー画像

コスモナウト

13
<あらすじ>宇宙に人類が進出し、膨大な時が流れた。星をめぐる旅人、宇宙人と揶揄されがちの「コスモナウト」であるアポロンは様々な星を訪れ人々と触れ合う。彼は一体何のために旅を続ける…
運営しているクリエイター

#宇宙

コスモナウト 第三章 水の星

しばらく、宇宙をアンドロメダ方面へ向かうため、ワームホールを直進していた。 もともと宇宙…

24

コスモナウト 第四章 都市の星

「なぜ君はコスモナウトになったんだい?」 偶然訪れた惑星のこれまた偶然行った酒場で自分と同…

22

コスモナウト 第五章 暗闇の星

気が付くと、自分はベッドにいた。 その理由は簡単で、不幸にもワームホールに侵入しようとし…

21

コスモナウト 第六章 戦争の星

この星は、文明の過渡期に直面していた。 物資は増えすぎた人口に対応できず、またその労働者…

27

コスモナウト 第八章 無意味の星

自分が旅をはじめ約4年、距離にして2万光年の宙域にエデン、地球はあった。 その星は全体が青…

19

コスモナウト 第十章 雨の星

宇宙船のエンジンが再び嫌な音を立て始めた。ジュピタで仕入れた工具を使い、航行中にある程度…

21

コスモナウト 第十一章 新たな星

ゴホン、と再び咳をした。長期間の航行が続いたためか、体の節々も痛む。義手の付け根も最近は傷むことはなかったが、今は、時折鈍い刺激が脳を駆け巡るのだった。自然と額にも汗がにじむ。今までの旅は病気とは無縁であった。だからこそ、初めてのこの現状に戸惑い、恐怖した。 もしこのまま続いていくとするならば、と。 そのため、この星に不時着する時も危険が伴っていた。ある程度のガイドはされていたにもかかわらず、その着地まで時には船が傾くこともあった。 満身創意の状態で船から降りる。足取りは重い