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パキスタンに残る古い英国の町

ムレー(MURREE)は、パキスタンのパンジャーブ州にある山岳リゾート地です。パキスタン独立から75年以上経た今日でも、ムレーには古い英国の町が残されています。

標高約 2300 メートルに位置するムレーは、英国統治時代にイギリス軍の療養所として、夏のパンジャブ平原の灼熱から逃れるために建設されました。ラワルピンディを経由してパンジャーブ州の州都ラホールと鉄道で結ばれたことで、ムレーは人気のリゾート地となりました。

モールロード

ムレーには多くの英国植民地時代の建築物があることで有名です。さまざまな英国式のリゾートホテルが立ち並んでいます。また、英国式の教会、礼拝堂、修道院、墓地もあり、英国式の寄宿学校もあります。

英国式のコテージ
聖デニス寄宿学校
ローレンス大学

ムレーには、英国統治時代に建てられた教会がいくつか現存しており、聖トリニティ教会もそのうちのひとつです。400 人以上を収容できる礼拝堂の窓はアングロ・インディアン様式のステンドグラスで、屋根と床は木製で造られています。

英国統治時代にはマウントバッテン卿を含むさまざまなインド総督が、かつてこの教会で祈りをささげていました。また、1999 年にパキスタンを訪問したエリザベス女王も、この教会での礼拝に参加しました。

聖トリニティ教会
教会の内装

興味深いことに、ムレーの気候はイギリスに似ており、イギリス人が丘陵地帯に建てたコテージや建造物は、本国の建築構造にとても類似しています。

イスラマバード近郊にあるこの趣ある丘は、夏には人気のある避暑地になりますが、冬には冬絶景の観光名所になります。緑豊かな松林と雄大な山頂に囲まれたムレーは、一年を通して観光客の人気のスポットです。ムレーまでは、イスラマバードから高速道路を経由して約1時間半で到着することができます。

ムレーの冬景色