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心理を学び始めたきっかけ

🍑です。
今日は特に何もやらずダラダラとした一日をすごしております。ふとTwitterを開くと質問箱に質問が来ていました。

「心理を学ぼうと思ったきっかけはなんでしょう?」

そんなに簡単には説明できない話です。
なのでここに書いておきます。


遡って小学生時代。

私が4年生で転校してきた小学校には特別支援学級がありました。私の同級生も2人、支援級に在籍していて、音楽や体育などの交流授業で一緒に活動していました。

支援級の名前はひかり(仮)といいました。
ある日、ひかりの先生が全学級それぞれに向けてひかりに在籍している子たちの説明をしてくれました。
自閉症、アスペルガー症候群(自閉症の下位分類としてありましたが現在は下位分類は廃止されました(多分))、知的障害、、、など。
とても分かりやすく、初めて発達障害、知的障害を勉強しました。

その授業の最後に先生が言いました。

「ひかりはみんなの学級だからいつでも遊びに来てね」

最初にひかりに遊びに行ったのはその日の昼休み。行った理由は単純にブランコやカードゲームなどおもちゃが沢山あって面白そうだったから。

その日の昼休みはたくさんの子がひかりに遊びに来ていました。
しかし、日にちが経てばみんな外でドッヂボールをやりに行くように。
ひかりに来る子はほとんど居なくなりました。

私には先天性の難病があります。そのため私には加配の先生が1人ついてくださっていました。大人の目が常にあることはとてもありがたかったです。しかし、高学年にもなると大人の目が常にある状態で友人関係を築くのは難しかった。
グループに属することは出来ず、クラスの中で浮いた存在でした。

そんな私にとってひかりは休み時間を楽しく過ごすことが出来る数少ない場所でした。


その日からほぼ毎日、20分休みと昼休みにひかりに通いつめました。
何をしていたかと言うと、ひかりの先生、加配の先生とひたすらおしゃべり。
たまに作業療法的なおもちゃで遊ぶ。

ひかりに在籍している子たちはコミュニケーションが難しく、何をするともなく、、、
最初はひかりにいる子とただ一緒の空間に居ただけ。
何もしませんでした。

しかし、ひかりに毎日通っているとひかりの子たちも私の名前を覚えてくれるようになりました。

「ももちゃん」
「ももちゃん 来た」

名前を呼んでくれた事が何故かとても嬉しかった。

いつもは飛び跳ねていたり、意味の無い言葉やキャッチフレーズを口ずさんでいたり、何を考えているのか何もわからなかったけれど名前を呼んでくれた事で

私のことを見ていたんだ。受け入れてくれたんだ。

と思いました。

それから私は図書館で発達障害、知的障害に関する本を片っ端から読みました。

障害の特徴。困難さ。どうしたら関わりを持ちやすくなるのか。

調べて、勉強していく中でひかりにいる友達のことをもっと知りたいと思いました。

ひかりの先生にもたくさん質問しました。どんな風に工夫をしているのか、どんな授業をやっているのか。

そんな日々で私は「特別支援学級の先生になりたい」と思いました。
ひかりの先生は私の憧れになったのです。 

(あれ?心理じゃないじゃんと思ったあなた。もう少し待っててください)


ひかりは私の居場所になり、ひかりの子たちは私の友達になりました。

小学校を卒業して私は私立中学に入学しました。
そのためその友達とはそこからほぼ会えていません。


その後高校に入学し、進路選択の時期。
私は特別支援の教員になるための進路を希望しました。

しかし
先述したように私には先天性の難病がある。下肢障害もあり、車椅子ユーザー。
体力も人と比べると驚くほど少ない。

進路指導の先生も親も反対しました。
理由は

子どもの命を守れないから

車椅子では子どもの対応ができない。逃げ出してしまった時に追いかけられない。何より、車椅子自体がその子たちを傷つける凶器になりかねない。

とても悩みました。
諦めなければならないことはわかったけれど簡単に諦められません。

そこで私は調べました。発達障害や知的障害について勉強し、その支援ができる方法を。

その中で私が見つけたのが心理でした。

心理学を学べば障害についても学べる。
特別支援学級に居た友達のような子たちの支援が出来るかもしれない。

心理面白そうじゃん!


これが私が心理に興味を持ったきっかけです。

最後に…
綺麗に進路を決めれたように書いていますが、直前まで足掻いていました。
特別支援学科も受験しましたし、今私が所属しているのも教育学部の心理学科です。

まだまだ心理学初学者。
右も左も分からないですが、精進して自分の道を見つけていきたいと思っています。

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