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星空に描く地図

雲が薄っすらと淡く光射した六面鏡の空に
ホーホケキョがひとつ、ふたつ
小さな羽ばたきの速度で反響して消えたザクザクと林道を歩いていると落ち葉に小学校の日本地図の解答用紙が一枚埋もれて見えた

私は拾い上げ、

今、私はここにいるんだと指をさしてみた

つぎにあなたの居る場所に指をさした

誰かひとりに届けばいいと思って綴っていた

あの頃の自分

なんとなく書いていた言葉

恥ずかしくて破いたノートのページ

一度は捨ててしまった言葉達

でもそれをあなたが拾ってくれた

それが嬉しかったよ

自分に書いていたようで

きっと誰かに届いてほしいと思っていたんだ

誰かひとりにでも心の奥に

それだけでよかった

そんな小さな願いに

夜風に誘われて空を見上げると

明日への課題用紙が配られる

レポート用紙に満天の星がうつる

僕らを繋げる星座をいつも描いている

これでどうだいと時空を超えて

君に見てもらえている

いつかまたきみに満天を貰いたくて

ただ 空に新しい星の地図を描いている

いつか 流星のように消えゆく存在でも

溢れる愛の祈りだけをこめて

あの美しい時間に

ただ詩が好きというその想いが雲に乗っていく

流れて形を変えて 溶けあって消えゆく

紅に染まる雲が空いっぱいに広がっていく

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