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詩│天狗になって送る風

確かに風が吹いたよ

そう言ってくれんだ

きみの香りがしたよと

確かに風が吹いたから

きみを思ったと

そう言ってくれたんだ

優しさかもしれないけど

嬉しくて 嬉しくて

これから

もっと風を送り続けていこうと

思った

きみに褒められて

猿より早く木に登って

天狗になって

風を送るよ

もう やめてくれって

言われるまでね

今夜はちょっと雨の匂いが

するかもね

月と一緒に散歩をして

鼻歌をうたった

きみに褒められた気がした夜だから

きみの優しさが心にしみた夜だから

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