見出し画像

詩│白い雲の草原

雨上がりのチガヤ
ほやほやとやわらかな
白い綿毛をふやかせて羽にして
一面を真白な雲の草原に
しているよ

夕べのあの子のしゃくりあげた
泣き顔のあとみたいに

ほやほやとはじめの産声を
あげるみたいに

そんなあの子の空模様を
流れる雲のようにみている

光が差して
地上にうまれたほやほやの
雲の上を裸足で歩く
空を歩く
 

空にそよいで
大地にそよいで
あの子の笑顔にそよいで
今、私は真白な雲の草原に



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?