【男性育休】夫は妻の『下請け』なのか?否。その感覚を捨ててほしい。

1 男性育休取得の増加

ここ1年ほどで本当に周囲で育休を取る男性が増えました
ぱっと思いつくだけでも職場の後輩×3、先輩、取引先の方、親戚の旦那さん、、

2年前くらいは、「育休」という名の2日程度の休みだったり、それは育休ではないのではという感じだったのが、最近はそれぞればらつきがあるものの短くても1か月という印象。

私が出産した当時(5年前)は全くそんな雰囲気はなく、産気づいた日に夫が会社を休むか、半休にするか上司と交渉していたのを覚えています。

2 親戚夫婦(Aちゃん)の話

先日夫の親戚のAちゃんに、赤ちゃんが産まれ、お祝いに伺った際、話題は「旦那さんの育休」に。Aちゃんは、お母さん(赤ちゃんの祖母)が元保育士さんということもあり、万全のサポート体制。ママとしては、夫の育休は不要かなと思っていたのが、旦那さんが前のめりで会社と交渉し、6か月の休みを取ることになったそうでした。

私からすると、「すごい!良かったですね!」と終始話を聞いていたのですが、帰りの車内で夫から聞くところによると、ママ側の家族からはかなり不評とのこと。

「休んで何をするのか。いつも何もしないのに。」

「それでお給料が減るならちゃんと働いてほしい。」

なかなか難しいものだなと感じながら職場で育休を取得した男性が育休から復帰した日に言った言葉を思い出す。





「ようやく、、出所して参りました…!!」




それを聞いた夫はこう一言。





「女の人は結局、【下請け(業者)】が欲しいんでしょ。(俺はもうその状態だけど)その覚悟が〇〇くんにあるといいねえ。」




『刑務所』例えに対抗して
職場』に例えた夫の発言に、その場はそうなのかも?そうだったかしらとなんとも言語化できずに話は変わってしまったのですが、喉に刺さった小骨のように、私の中で消化されずにどうも引っかかる「下請け」というワード。

3 数日後小骨が取れる。

週末遊びすぎて少しお疲れの娘達を前に、夕飯の準備や喧嘩の仲裁に大忙し相変わらず夫はソファでスマホをいじっている(怒)。しかし、週末はこちらも武器があるとばかりに「パパ、〇〇して!よろしく!」とパパに指示。すると、子供もそのワードに敏感に反応して「やだ!ママがいい!」

いつもなら、そうだよね、はいはい、パパじゃあこれしてあれして、と作戦変更を指示していくのだが、そこで脳内をよぎる「下請け」というワード。

いや、私、この状態なんか微塵も望んでいない。

夫が動かないから、気づかないから、仕方なく指示をして、「下請け」のように動かしているけど、

本当に欲しいのは、『指示待ち人間』ではなく、主体的に考えて動く『同僚』であり、悩みを一緒に考えてくれる『同期』のような存在なのだ。


4 (職場に例えると)
実母・義母は『ベテランの先輩』

『職場』で例えた夫に対抗して考えてみていくと、私にとってもわかりやすい。(Aちゃんや私ももちろん)子育てママが、夫でなく実母を頼るのも、
実母・義母は子育て・家事の経験者であり、言わば職場で言えばその業務を熟知した『ベテランの先輩』。こちらが何も言わずとも(言えないほどてんぱってても)、瞬時に状況を察知しその場のベストな解決策で対処してくれる。その上悩みの相談にも乗ってくれて、ママのケアまでしてくれる。まさに最高の仕事仲間

子育てって、
誰が教えてくれるでも、学校で習うこともなく、
子供を授かり産み落としたその日から、
ママはママになる。

泣き続ける我が子を目の前に、今何をしてほしいのか、何をしたらいいのか全くわからないまま、眠れない日を過ごし、OJTもないまま、最初から超重要クライアントを担当する。

著名な映画監督とかにありがちな、
「初期は駄作が多かったですが、この作品で花開きましてね。あはは。」

なんてことは子育てではできなくて、1人目も2人目もこれまで扱ったものの非じゃないくらい大切で、やり直しはきかない。

そんな重圧を一人で背負う新人社員に、「下請け業者を契約したから、後は上手く使ってくれたまえ。」なんて言われても、その業務負荷が逆に首をしめるのだ。

5 ママがパパに求めるのは、『同期(同僚)』

ママが欲しいのは、対等に仕事に向き合い対処し、ときに愚痴を言い合えるような『同期(同僚)』なのだ。

(パパの声)
「でも勝手に動くとやり方が違うと怒るじゃない…」

聞こえます。聞こえてますとも、パパの悲鳴と苦労。

確かにママのほうが子育てに従事する時間は長くなりがちで、パパは何をどうしていいかわからないかもしれない。ママ独自のやり方があったりして、勝手に動けなかったりするかもしれない。

でも、そんなときは『異動先の職場で同期入社の友人と同じ業務を担当することになった』と思ってほしい。後から職場に来た分、知識や経験はその同期に劣るかもしれない。でも、仕事であれば、同期に相談しながらキャッチアップするだろう。わからないなりに、サポートし、メンタル面で支えあう。「指示をくれないから何していいかわからない」なんて業務放棄はしないと思うのだ。

6 これからのパパたちへ

すっかり『下請け』気分が定着した我が夫の脳内を、これからどう『同期』に昇格してもらえるのかには頭を抱えるところですが、

これから子育てをするパパ、すでに育児や家事に協力的なパパたちが、

『同期』マインドで子育てに向き合ってくれたらいいなと思うのでした。

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