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ヒップホップ業界の文化フックアップがもっと身近に浸透してほしい話

日本のHIPHOPが好きで、よくその界隈の情報をチェックしています。
その度に、常々思うことがあります。
フックアップ文化、もっと一般に浸透してほしい。

フックアップとは
有名な人が、才能があるのに無名の状態である人を自分のフィールドまで引き上げて紹介する
引用元:http://rap-freak.com/2018/01/04/meaning-of-hook-up/

要は良いものは良いってちゃんと言う

これ、簡単に言うと、良いものはいいってちゃんと言おうってことだと思うんです。
そこには、誰がとか、どの団体がとか、どの会社がとかは関係ない。
その作品に触れて、すばらしいと思ったのなら、ちゃんと言う。
その反対もしかりなんですけどね。

褒めていこうぜ!っていう事にも近いんですが、見たもの、提示されたものに対してフラットに判断して、声あげてこうっていう感じかなと。
声あげないと良いものが埋もれちゃうから。
SNSが普及してから特に、ネガティブな事って広まりやすいんだけど、良い評価って上がってきにくいですよね。
思ってるよりももっと、これがいいよ!って声あげないと、良いものって広まりにくい気がしています。

日本のHIPHOPレジェンド達の実践力

ちょっと前に読んだインタビューで、ああ、やっぱりこの文化、素敵!って思いました。

あなたが世に出ないのはおかしい
Awichインタビュー
https://hiphop.abematimes.com/posts/3511167

Zeebra氏とかライムスターの面々とか、お茶の間にも通ずるレジェンド達を見てると、普通にツイッターやインタビューとかでかなり若手の作品の感想つぶやいたりっていう事をやられています。しかもちゃんと自らディグってる。
それはいい文化だからってのもあると思うけど、どこか、俺達も負けてらんねぇみたいなエンジンに変えてるようにも見えるんです。
回り回って自分のためみたいな。

ヒップホップって元々海外の文化で、日本の先輩達がその文化に憧れて学んで吸収して、そしてちゃんと実践してるから、その文化が当たり前に根付いてる気がします。
良いものは良いって言う風習が自然なんですよね、見てて。

自分の会社環境にも置き換えられる

ヒップホップ界のこういう事象を見るたびに、ああ〜こういう上司が会社にいてくれれば良いのに!って本当に何度思ったことか。

やっぱり影響力のある人が率先してこういう事をやっていかないと、評価されるべき人が、諦めなくてもいいのに諦めちゃうっていう事につながるんですよね。

これ、なにもエンタメ業界に限った事じゃないと思うんです。

私は去年の4月に転職をしたんですが、その時の理由の一つに、自己評価と会社の評価のギャップがありました。
ただ自分はそこで、絶対的な自信がもてなかったんです。
(前職の)会社に育ててもらったという意識があったから、その会社がこういう評価なら、そうなんだろうなぁって思ってました。

ただ、最後に、ほんの少しの希望にかけてみよう、それでも同じ評価だったら(全然内定もらえなかったら)この職業諦めようと思って転職活動しました。

そしたら、全然ダメじゃなかったんです。

正当でない評価によって、仕事に絶望しなくていい世の中になりたい

今私は本当に転職して良かったと思ってます。
その時の自分を良い、欲しいと言ってくれた会社で、やりたい仕事ができています。

どうしても会社での評価って、新人だからとか、まだ3年目だからとか、リーダー経験ないからとか、大学でてないとか、入ってきた時未経験だったとか、そういう本来サブ的情報が先にきちゃってる気がするんです。
確かにそういう情報も全く意味がないわけじゃないし、大事な場面もあると思います。

でももっとシンプルに、未経験の人が作ったアプリって見るんじゃなくて、ターゲットが10代のコミュニティアプリって見るのが普通なんじゃないかなって。
その後で作った人の情報を鑑みるっていう流れでいいんじゃないかと。

アーティストさん達ほど、大げさな問題じゃないかもしれないけど、でも諦めなくてよかったと思えているこの結果に私は救われているし、少なくとも、同じような理由で辞めていった人ってたくさんいると思います。

正当でない評価のために、やりたい(そしてやっていけるはずの)仕事を辞めてしまう現象は少しでも減って欲しいです。

岡崎体育さんのファクラブの件を読んだ時も、このフックアップの件がよぎりました。
全然関係ないようで、こういう事も関係しているんじゃないかなぁと。
岡崎さんはマネタイズしていきたい(という旨を)って書いてたから。
岡崎さんの件については、自分もバンギャ的活動やお笑いライブ通い込み時代を経ていて思う所あるんでまた別に書いてみたいと思います。

私が心がけていること

まだ自分は誰かをフックアップするほどの立場じゃないんですが、日常で心がけていることとしては
・まず対象物をそのまま受けとり判断する(誰が、どこの、などのサブ情報はなるべく考えないようにする)
・まずいいところを探す
・相手に伝える時もまずいいところを伝える(それから直した方がいいところを伝える)
と言うのを気をつけています。

そんな感じで、このフックアップ文化がぜひ身近に浸透してほしいと説に願います。
そして先輩・上司と呼ばれる方々に、届け〜〜!!!

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