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寝る前に考えるべき楽しい空想3選

●寝る前に起こる現象

私は夜寝る前にネガティブなことを考えがちです。そのまま放置しておくとどんどん思考がマイナスになっていき、究極体に成長すると「生きる意味とは?」みたいな抽象度に達してしまいます。こうした悩みを抱えている方は多い気がするので、ヒントになればと思い書きました。

●「考える」ことと「考えないこと」はどちらも大事だが難しい


現代社会は「考えること」を強く求める傾向にあります。私は教育や研究活動で「仮説を立てて考える」ことが大切だと教えられました。確かに「考える」ことは大切でそれはそれで大変なのですが、「考える」ことにたいしてなんの対策も立てずに立ち向かうと、辛くなってしまう場面があります。個人差はあると思いますが、自分の精神状態は少なからず「考える」ことに影響するでしょう。では、「考えない」技術(=無意識になる技術)を身につければ良いのではないかという発想になります。しかし、人間が意識的に「無意識」の状態になることは難しいように感じます。私は以前、瞑想にチャレンジしたことがありますが、自分が思っている以上に「考えない」ことは難しかったです。もちろん、理想は「考える」状態と「考えない」状態を意識的に切り分けられることですが、そんな器用なことができるのであれば、そもそも寝付けないなんてことはなさそうです。もう少し簡単な方法で寝付きを良くする方法はないのでしょうか。

●しっかり眠るための提案

私が提案する対策は、なんと幼少期にすでに父から伝授されていました。それは「楽しいことを考える」ということです。そんなことかと思われるかもしれませんが、楽しいことを意識的に考えることはとても大切です。なぜなら、寝付けない人の多くは無意識にネガティブなことを考えてしまっており、また「考えないこと」はそれはそれで大変だからです。「楽しいことを考える」というと漠然としすぎているので、本記事では私のこれまで実践してきた「寝る前の楽しい空想」の中から3つを選び紹介したいと思います。


近未来の携帯ゲーム機を空想する

<私の実践内容>
私が中学生のときの携帯ゲーム機といえば「任天堂DS」と「PSP」でした。ありがたいことにどちらも所持していた私は「では、近未来の携帯ゲーム機はどんなものになるだろう?」という空想をよくしていました。当時はPSP-3000シリーズをベースに液晶画面部分が空間ディスプレイになるものを空想していました。「空間ディスプレイ」という未知の技術は、「画面を現実世界の好きな空間に固定できる」「画面は2~3枚まで自由に配置できる」という便利設定です。これにより、持ち運ぶときは物理的な入力部分のみとなるので非常にコンパクトとなり、画面の自由度もDSより高くなります。当時大流行していた「モンスターハンターポータブルセカンドG」をこのデバイスでプレイするとどうなるのか?という空想がたまらなく面白かったです。また、いわゆる「モンハン持ち」と呼ばれていた操作方法が窮屈であったため、もっと楽な入力方法を空想することもしていましたが、こちらのほうは難しかったです。ディスプレイは見ればいいだけですが、物理ボタンは実体のあるものでなければならないため、頭の中だけではうまく想像できなかったからです。
今振り返って、携帯ゲーム機のその後をみてみると、立体視機能を付けた3DSや次世代ゲーム機として打ち出されたVitaは、純粋な「携帯ゲーム機」として最後の世代だったのだと思います。その後に発売された任天堂switchの設計思想は、私の空想と近しいものがあり、勝手に「それ俺も考えてたやつだ!」と興奮していました。一方で空想における「空間ディスプレイ」のような概念はどちらかというとARやVRなどのウェアラブル機器の分野であり、まだまだ一般に広く浸透するレベルには至っていないようです。
<これから空想する人への提言>
「携帯ゲーム機」という概念で捉えるのが古いです。なぜなら、スマートフォンが「携帯ゲーム機」を代替してしまったからです。そのため、より本質的な部分である「そもそもゲーム体験とは何か?」を考える必要があります。また、現実世界とゲーム世界をどこまで切り分けるか?という観点も重要です。例えば、ポケモンGoに代表される位置情報ゲームはかなり現実世界とリンクしていますが、デスストランディングでは現実世界からあえて一定の距離をとっています。いずれにせよ、入力デバイスとしての「ゲーム機」単体を考えるのではなく、「エンタメ体験手段としてのデバイス」と空想を捉えなおす必要があると考えます。

異世界転生を空想する

<私の実践内容>
異世界転生ものはお好きですか?私も好きなジャンルでして、最も古い異世界転生ものの記憶は岡田淳さんの「選ばなかった冒険-光の石の伝説-」です。また、私は自分で空想することが好きです。異世界転生の設定は様々ありますが、私のベースは以下です。
・転生する人:私と私の知り合いがランダムに転生
・転生する世界:技術が高度に発展しているが、なんらかの原因で文明が衰退した世界
・現実世界と転生世界の行き来:条件付きで可能

転生者の選定方法がキモで、知り合いの選定は過去現在未来からランダム(実はランダムではない)に発生します。「逆fate状態」とでもいうでしょうか。転生先の年齢や種族は選べないので、「このヒトは〇〇かも?」という状態が発生し、そこにすれ違いや相互理解のドラマが生じます。また、文明が崩壊した結果ファンタジーっぽくなっている世界観が好きなので、こうした世界への転生を空想していました。

<これから空想する人への提言>
設定を練ることも楽しいですが、物語として空想する場合、どこに山場を持っていきたいかを考えることも楽しいです。たとえば物語の主軸を「現実世界での人間関係とのリンク」に置く場合は、現実世界での知り合いとのやり取りに比重をおくべきです。「異世界SFファンタジー」を空想したい場合は、そうした部分に比重を置くべきです。私は、現実世界の人間関係が異世界のナゾに繋がっている、という構造を考えていました。いずれにせよ、「自分が何に興味をもっているか」を確認する作業はとても楽しいです。

近未来デバイスを空想する

<私の実践内容>
電脳化まではしていないが、現実世界よりはウェアラブルデバイスが一般化しているレベルを想定して妄想するのが好きです。以下は私がよく空想する近未来ガジェットです。

・電脳アンダーシャツ:身体機能や心肺機能をデータ化できる。とても薄い強化外骨格的な製品も開発中。
・空間ディスプレイ:使用が日常的。
・スマートメガネ:空間ディスプレイと組み合わせて使用する。これがないと生活ができないレベルに浸透している。視界をハックされるとかなり危険なため、視野の〇%以上は常に見えていないといけないことが法律で定められている。視力矯正の補助が可能。ARとVRの切り替えができる。骨伝導イヤホン内臓。

<これから空想する人への提言>
SF的な空想をする場合の注意点は、どのレベルまでの科学技術を想定するか、です。よく「高度に発展した科学技術は魔法とかわらない」と言われますが、そのとおりだと思います。何でもありになってしまうと途端に面白くなくなってしまいます。特に、人間が電脳化して〜まで行くとかなりなんでもありになってしまうので、私は「人間の身体機能を大幅に改造してしまうような空想はNG」としていました。もし、電脳化した後まで考えられるぜ!という方は是非教えて下さい。私の今後の空想に加えさせていただきたいです。

●まとめと補足

私がSFやファンタジーが好きなのでかなり偏った内容になりました。特にSFにおける「日常生活に溶け込んだデバイス」に惹かれるのはアニメ「電脳コイル」の影響がとても大きいです。いちばん大切なことは、「スマホや他者に依存せず自分だけで楽しい世界を構築し、気がついたら寝ていた」状態にもっていくことです。私達の目的はあくまで寝落ちすることなので、あまりに興奮する設定を思いついてしまうとそれはそれで寝ることができなくなってしまいます。また、寝付けない大抵の理由が、現実世界でのネガティブな感情だと思うので、できるだけ現実世界と離れた空想のほうが入眠できると思います。

本記事がどなたかの参考になれば幸いです。

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