![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142371237/rectangle_large_type_2_15eeaaedb44da5fba7d6353b373a29d1.png?width=800)
発達はグラデーション
「発達障害(ADHD / ASD / LD)」って言葉がだいぶ浸透して
免罪符として使うなみたいな声もあるくらいで
言葉だけが浸透して
じゃあ実際どういう状態なのか、苦しい部分とか、どれだけ深刻で本人たちがコントロールできないものなのか
逆に定型発達にはできないようなすごい部分があること、うまく活かせば社会にプラスになる才能や特性があること
じゃあどうしたら力を発揮できるのか
どうしたら活きるのか
そういう理解はまだ全然広がっていない
軽く捉えられすぎても困るし逆に(障害って文字がつくからしょうがないんだけど)重く捉えられすぎてもなんか違うなーって
「よくわからない」という人
「言い訳にするな」という人
「みんなそうだよ、誰にでもあるよ」という人
「いけないもの、よくないもの」と考えている人
名前通り「障害、病気、治療すべきもの」と考えている人
「私、発達障害なんです」
っていうと大体この5種類の反応が返ってくる
唯一
アメリカに住む女性(まーちゃん『私をどん底から救い上げてくれた人』)だけがしっくりくる反応というか接し方をしてくれるなと感じていて
「美容院とかマッサージ行った時でも、自分の名前言うように自己紹介的に『私ADHDだからちょっとセンシティブなこと言うかもしれないけど・・・』って感じで普通にいう」
「発達障害はピーナッツアレルギーやダウン症や車椅子と同じように、ノーマルなんだけどちゃんと知るべきこととして、規則として、ちゃんと対応されるようになっている」
「発達障害の子どもが得意な部分、好きなことを生かすためにはガイドが必要だから、アメリカの一部の学校では一人につきそういうガイドがつくサポートがある」
「みんなそういう部分あるよ、そんなことないよ、なんて言葉を返すのはタブーだって子どもでもわかってる」
アメリカの全部が全部そうであるわけではないと思うし、一部かもしれないけど、日本とはだいぶ違った捉えられ方
カジュアルなんだけど
ちゃんと理解すべきものとして馴染んでいる感じ
がそこにはあって、日本もそうなってほしいなと思う
とくに日本の学校は発達にとって、集団や周りのペースに合わせる苦しさ、とび出ちゃいけない感、ずれちゃいけない感、上手く空気を読んで馴染まないといけない圧という意味で、やりづらさが他国に比べてダントツだと思う
そんな狭苦しい環境じゃあ
定型発達よりもつまづきが当然多くなるし
鬱などの二次障害に陥ってもおかしくないよね
そこを
環境が良ければ、特性を理解して生かしてくれるような好きや強みを伸ばしていけるような場所であれば、もしかすると誰にもできないことを成し遂げる天才域まで駆け上がれるかもしれない
その割合はほんの僅かだと思う
私はそこの割合を少しでも増やしたいと切に思う
「誰でもあるよ」っていえる人はたぶん人並み
「みんなそうだよ」はある意味間違っていなくて
発達はグラデーション、濃淡が違うだけで
濃い人は診断がつくし、濃いところまでいかない人はグレーゾーンとされるし、薄い人は診断がつかないだけであって
「こっからここが発達障害で、こっからは定型発達」みたいにパキッと線で区切られるものじゃない
誰しも持ちうるもの でも、その濃さが違う
凸凹の加減が異なる
だから「普通に」生きられる人とそれすら難しい人がいる
多分「誰でもそういうことはあるよ」って言える人は人並み(=定型発達)だからだと思う
もし発達(凸凹)だったらそんなこと絶対に言えない
苦しいのが痛いほど理解るから
グラデーションで理解する
凸凹の差が激しく、アンバランスで
得意不得意/できることとできないことにばらつきがある(例えば:国語と英語はめちゃくちゃできるのに、数学一切できない) 情緒に波がある 依存症になりやすい 衝動的(待てない)不注意(忘れ物や遅刻が多い)集中できない⇆過集中(まわりが見えなくなる) 多動(落ち着かない)情報過多で頭の中ぐちゃぐちゃ 予想外のことが苦手(パニック) 興味ないことを一切頑張れない(興味の偏り) 計画的に動くことが苦手 ドーパミンを放出する機能が弱い(怠惰、無気力) アクティブになる時期とインドアになる時期で波がある(不安定) 等々・・・・あげ出したらキリがないほど
日常生活に不利になるような特性ばかりで
そりゃ生きるの嫌になるわ辛いわ
落ちこぼれるわ 不登校なるわ 鬱なるわ 休職するわ 引きこもるわ
って思ったんだけど
じゃあ強みは何かって
独創性、発想力
好奇心旺盛、チャレンジング
感覚に優れている
興味のある分野なら寝食も忘れて没頭できる
決断力、スピーディーな判断
こんな感じ?(ただのグーグル検索)
これをもっと自分の中からあげられるほど
発達であることに肯定感を持てればいいのだけど
まだマイナスの方が大きいな
薬ないと動けないし
母親やってる身として日常生活と付き合わざるを得ないし
発達がこの強みを活かして生きるには相当
自由な環境じゃないと難しいよね
運よく環境に恵まれて育ち、この特性を活かせる仕事にありつけた幸運な人たちもいれば、そこまで行く前に何度も挫折を繰り返して不運な環境にやられ、もう立ち上がる力さえ無くなってしまった人もいるはずで、というかそっちの方が大多数なはずで
その現状がやっぱり何度も言うけど悲しいし虚しい
苦しさは深刻だけど、特別扱いしてと叫んでいるわけじゃなくて
ただ、こういう人間がいるってこと
同じ人間でも
凸凹が激しい人がいて、濃淡の濃い人がいるってこと
私たち発達は
普通の人より苦手なことと得意なことの差がひらいていて
それゆえに普通に生活すること、普通の人が普通にできることがかなり苦痛だったり、できなかったり、難しかったりして
でも逆に
普通の人ができないことが簡単にずば抜けてできちゃったりもする
決してマイナスだけではないということ
発達が強みを活かせれば、大きく社会を変えうるあるいは影響を与える人にもなりうること
それを頭の片隅にでも入れておいてほしい
よくわからないから
どうせ言い訳
と切り捨てて遮断する前に
みんな同じ
と平す前に
興味を持って、どんな人たちなのか、見てみてほしい
身近にいないと思っているだけで、診断されていないだけで実はそうかもしれない人もいる(LGBTQと同じで)と思う
グラデーションで理解する
白黒で区別しすぎず、でも濃淡や凸凹はちゃんと判別する
そういう風に浸透していくといい
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?