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僕は何も言葉を発していない

山根あきらさんの『女の第六感』をテーマにした企画に参加させていただきます。
企画ありがとうございます!

(下記から本文です_398文字)

 青すぎるくらい青い空に、大きな雲が浮かんでいる。太陽の光を受けて金色に輝いている部分と純粋な白色の部分の夏らしい高いコントラストが美しく、まるでレモンシロップをかけたかき氷のようだ。
 「今、かき氷のこと考えていたでしょ。仕事に集中して。この画角で良いかな」女性カメラマンに言われた。ボーッとしていた僕が悪いのだが、なぜかき氷のことが分かったのだろうか。「何でかき氷のことを考えているのが分かったか不思議?いいから早く画角を決めて。香盤表通りに進めたい」。その通りだ。撮影はここだけではない。仕事に集中しよう。「そうそう。まずは撮影を進めよう」。なぜかコミュニケーションが成立している。
 「女の第六感てやつよ」撮影後に僕の疑問は解消されたようなされないような。目線とか行動から予測するみたいなものだろう。
 「違う。説明できない直感よ」。すごいのか怖いのか…。とにかく、僕は何も言葉を発していない。

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