著書紹介「十九の夏」

十九の夏表紙1000

 私はペンネーム「杜埜不月(もりの・ふづき)」にて、一昨年(2018年)より文筆活動を趣味として行っております。

 職場の同僚であった大坪命樹氏が主宰する純文学サークル「文藝同人無刀会」に誘っていただいたのがきっかけです。現在、私を含めて4名でやっている小さなサークルですが、私にとって文筆活動を開始するきっかけとなったところのものです。

 そして、私の処女作となった「十九の夏」
 高校を卒業して、地元の富山県を離れ、東京の「大江戸理科大学」に進学した青年・折原夏樹(おりはら・なつき)が主人公です。大学一年の夏樹が大学生として最初の学期を終えて、長い夏休みに富山の実家に帰省してくるところからの物語です。
 地元・富山の滞在中に夏樹にとっての高校の同級生、というよりはむしろ幼稚園以来の幼馴染であった北村陽菜子(きたむら・ひなこ)との再会を果たすことになります。富山駅行きのバスの中で陽菜子と再会した夏樹。ただ、陽菜子は浪人生ということで、既に大学生となっている夏樹とはちょっと立場的に違うものにはなります。ちょっと用事があって富山駅へ向かっていた夏樹と、予備校への通学のためにバスを利用していた陽菜子との偶然の再会。
 偶然の再会はもう一度起こります。実家に帰ってきてから一週間余り、うだるような暑さの中、冷たい甘い菓子が欲しくなった夏樹。だけれど、実家の冷蔵庫の中にはそういったものはなく、仕方なく炎天下の中、最寄りのコンビニへ買いに行くことになります。そこで店への入れ違いで陽菜子と再会するのです。
 既に買物を済ませていた陽菜子。冷菓でも欲しかったという夏樹に「パピコ」をふたりで分け合うことを提案します。冷たく甘いひとときを共有する夏樹と陽菜子のふたり。
 そのとき、陽菜子が見つけたポスター。そこに案内されていた、更にしばらく後に開催される、毎年恒例の地域の花火大会へふたりで行こうと、陽菜子が夏樹に提案。結局陽菜子が主導権を持つようなかたちでふたりの「花火大会デート」が決定するということになります……。

 とまぁ、こんな感じが前半の部分的なあらすじでして。言ってみれば、ひと夏の初(うぶ)なふたりの恋物語風の一作となっております。

 そして、本作品は私の記念すべき、小説としての第一作。冒頭のほうにも述べましたとおり、いわゆる「処女作」です。処女作なんていうだけにほんとうに初なふたりを描いていますよ。

 さて、表題の「十九の夏」なのですが、沖縄民謡の「十九の春」を文字ったものなのです。主題は全然違いますけどね。

 「十九の夏」は アマゾン.co.jp でのKindle形式で電子書籍化されております。私の第二作である「春風はやがて」(後日、この作品についてもご紹介しますね)と併せての二作収載というかたちで、アマゾンのアカウントをお持ちで、Kindleが閲覧可能な環境の方なら、330円程度で購入可能です。
 本当は無償でもいいので、より多くの方に読んでいただきたいのですが、諸事情により今のところはまだ有償での販売となっております。どうかご了承を。いずれは無償公開できれば、とは思ってはおります。もちろん著作権等は放棄致しませんが。

 私の「杜埜不月」としての文筆活動については、また note で度々ご報告致しますね。とりあえず、今回はこの辺で。

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